「今年の夏は猛暑か冷夏か」を読み解くカギ 気温は「平年並み」大雨や台風への備えを
その前のエルニーニョ現象発生期間は2009年夏〜2010年春です。2009年は冷夏で、東京は6年ぶりに猛暑日がない夏でした。冷夏の影響で、2009年7月と8月のビール系飲料の出荷量は1992年以降で最低を記録し、2009年7月のエアコンの販売台数は前年同月比で32%と大幅減となりました。
また、今年5月は記録的な猛暑になり、5月の国内最高気温を更新しました。佐呂間(北海道)39.5度を筆頭に、19位までが今年5月26日の気温です。今年以外で唯一、上位20位に入っているのは19位タイの秩父(埼玉)37.2度で、1993年5月13日に観測されました。
1993年の「平成の米騒動」
実はこの年、1993年は大冷夏でした。エルニーニョ現象は発生していませんでしたが、暑さをもたらす太平洋高気圧の張り出しが弱かったことが一因です。そして、8月になっても梅雨前線が日本付近に停滞し続けて、いったん発表された梅雨明けが8月に撤回されるという異例の事態となりました。記録的な冷夏により、米が不作で「平成の米騒動」とも呼ばれる現象が発生し、タイなどから緊急輸入しました。
今年の夏は「ほぼ平年並み」の暑さが予想されています。ただ、平年の気温が高い時期なので、十分暑いです。熱中症対策はしっかりしましょう。
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