フェラーリが乗り越えるべき「2つのハードル」

スーパーカーは環境規制にどう対応するのか

ジュネーブモーターショーの様子(筆者撮影)

実は近年、国際モーターショーの中でもドメスティックな自動車メーカーを持たないスイスで開催されるジュネーブモーターショーが存在感を増している。理由の1つはワンオフカーなど趣味性の高いブランドのアピールに特化していることだ。

聞いたことのないような新興メーカーが小さいスタンドを設け、そこで数億円のプライスタグをつけるプロトタイプを発表したりする。富裕カーマニアは何か新しいものがないかジュネーブを訪れるし、そこに新しいプロジェクトを抱えた起業家も集まる。メジャー、マイナーを問わずスーパーカーの発表場所としてジュネーブの存在感が高まっているのだ。

EVスーパーカーが次々登場

そんなジュネーブショーでも目立った動きが見られた。フェラーリなどのスタイリング開発を長年行ってきたイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナは新たに、アウトモビリ・ピニンファリーナと称す自動車メーカーの設立を発表した。

EVスーパーカーの「ピニンファリーナ・バッティスタ」(写真:アウトモビリ・ピニンファリーナ)

そこで明らかにされたモデルは、ピニンファリーナの創始者の名前をモデル名に起用したピニンファリーナ・バッティスタというEVスーパーカーだった。1900ps、最高速度400km/hオーバーのモンスターモデルだ。

スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグもレゲーラという1500psを超えるプラグインハイブリッドモデルを出展し、クロアチアのリマックもC_Twoの量産EVプロトタイプを公開した。実は前述の2モデルに関してEV関連の技術供与を行っているのがこのリマック社でもある。

さらに、年内にデリバリーが予定されているポルシェ初のEVモデル、タイカンがすでに2万のオーダーを集めているという発表が、このジュネーブショーでなされたが、このポルシェもリマックへの資本参加を行っている。異端の新興EVスーパーカーと目されていたリマックが一気に存在感を高めた。このスーパーカーの祭典たるジュネーブショーにおいても電動化が急速に進んでいるのだ。

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