運動不足で寝たきりが決して他人事でない現実

関節の動きが悪くなると衰えは加速する

肩関節は日々よく動かすだけで、痛みの予防・緩和になります。無理のない範囲で腕を肩より高く上げる、ぐるぐると回すなど、腕の高さを変えつつ多方向に動かして柔軟性を高めましょう。

私が監修した『体幹ほぐして関節元気に くるのびダンスエクササイズ DVDつき』で紹介した「くるのびダンスエクササイズ」の中から、オススメしたいのが「くるくる1週間」です。

右胸の斜め下から左胸の斜め下まで大きく半円を描きながら両手の位置を動かしつつ、下記の動作を行います。

1. 右手のひらと左手の甲を自分に向けて、親指どうしをつける
2. 両手のひらを返して人差し指どうしをつける
3. 両手のひらを返して親指どうしをつける
4. 両手のひらを返して人差し指どうしをつける
5. 両手のひらを返して親指どうしをつける
6. 両手のひらを返して人差し指どうしをつける
7. 両手のひらを返して親指どうしをつける

腕を大きく動かすことで肩の運動を、手と指の細かい動作で脳の活性化を狙っています。腕が上がらない方は、できる範囲で上げればOKです。続けるうちに可動域は広がり筋肉や関節がよく動くようになるので、焦らずトライしましょう。

背骨の動きはあらゆる動作に関係

高齢者が骨折する部位の約半数を占めるのが背骨です。骨粗しょう症になるととくに折れやすくなり、折れた部位によっては何週間か歩けなくなります。

高齢になると背骨回りの筋肉が硬くなりやすいため、まるで上体が1本の棒のように硬直しがちですが、上体が硬直すると、ちょっとしたつまずきでも「バタン!」と転倒し、体に大きな衝撃がかかるため骨折しやすいのです。逆に背骨がよく動けばバランスを取りやすく、とっさに前に手を出したり受け身をとったりする動きにも役立ちます。転倒しても大事には至りにくいでしょう。

高齢者に限らず、体を動かさない方は背中が丸まり前屈みになる傾向にあります。これは、人間の体は背筋よりも腹筋のほうが強く働くからで、体は前屈し背骨のお腹側が潰れやすくなるのです。この姿勢が続くと胸や腹部が縮んで肺や胃が小さくなり、呼吸は浅くなって食事も量をとれなくなるという影響が生じがちです。

次ページ股関節を大きく動かすと転びにくくなる
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • 森口将之の自動車デザイン考
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT