S&P500最高値に接近、FRBが年内利下げを示唆

年内にFF金利最大0.5%ポイント利下げも

6月19日、米国株式市場は続伸し、S&P総合500種が過去最高値に接近した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/LUCAS JACKSON)

[19日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種が過去最高値に接近した。米連邦準備理事会(FRB)はこの日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置いたが、年内に最大0.5%ポイントの利下げを行う可能性を示唆し、米中貿易戦争で経済成長が停滞するとの懸念の緩和に努めた。

FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定すると同時に、不確実性の増大などに対応するために年内に最大0.5%ポイントの利下げを実施する可能性も示唆。FOMC声明で「景気拡大を維持するために適切に行動する」と表明し、これまでの声明にあった金利調整に当たり「忍耐強く」対処するとの文言は削除した。

これを受け株価は上昇し、S&P総合500種とダウ工業株30種は4月下旬に付けた終値ベースでの過去最高値まで1%足らずの水準に迫った。

ハンチントン銀行(オハイオ州)のジョン・オーグスティン最高投資責任者(CIO)は「FRBは予想通りに行動した」とし、「通商問題などで大きなニュースが出てこない限り、FRBは7月の次回FOMCで利下げに動く」と述べた。

利下げ観測の高まりのほか、米中貿易戦争が収束に向かうとの期待から、米株価はここ数週間は上向いており、S&P総合500種は6月に入ってから6%上昇している。

ただ、この日は利下げが実施されれば銀行収益が損なわれるとの見方から銀行株が売られ、金融株指数<.SPSY>は0.2%低下した。

個別銘柄ではソフトウエア大手アドビ<ADBE.O>が5.2%高。前日発表の第2・四半期(5月31日まで)決算は、主力製品「クリエイティブ・クラウド」を抱えるデジタル・メディア事業が好調だったことで、利益と売上高が予想を上回った。

製薬のアラガン<AGN.N>は6.2%高。アイアンウッド・ファーマシューティカルズ<IRWD.O>と共同開発した便秘薬の効果が確認されたことで買われた。

一方、フェイスブック<FB.O>は0.5%安。仮想通貨を使ったサービスを来年開始する計画を明らかにしたが、内外の規制当局や政治家から否定的な見解が出たことが売り要因となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.65対1の比率で上回った。ナスダックでは1.40対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は65億株。直近20営業日の平均は68億株。

 

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26504.00 +38.46 +0.15 26490.1 26569. 26415. <.DJI>

6 75 05

前営業日終値 26465.54

ナスダック総合 7987.32 +33.44 +0.42 7970.26 7998.5 7930.3 <.IXIC>

9 8

前営業日終値 7953.88

S&P総合500種 2926.46 +8.71 +0.30 2920.55 2931.7 2911.4 <.SPX>

4 3

前営業日終値 2917.75

ダウ輸送株20種 10341.63 +20.78 +0.20 <.DJT>

ダウ公共株15種 817.68 +6.92 +0.85 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1407.30 +1.14 +0.08 <.SOX>

VIX指数 14.29 -0.86 -5.68 <.VIX>

S&P一般消費財 946.09 +2.25 +0.24 <.SPLRCD>

S&P素材 358.65 -1.68 -0.47 <.SPLRCM>

S&P工業 642.69 -0.12 -0.02 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 600.58 +2.45 +0.41 <.SPLRCS>

S&P金融 451.26 -0.94 -0.21 <.SPSY>

S&P不動産235.66 +1.59 +0.68 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 456.65 -1.02 -0.22 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1076.10 +10.20 +0.96 <.SPXHC>

S&P通信サービス 163.87 +0.30 +0.18 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1362.09 +5.90 +0.44 <.SPLRCT>

S&P公益事業 306.49 +2.46 +0.81 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.49億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21310 + 40 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21285 + 15 大阪比 <0#NIY:>

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読売新聞主筆として93歳の今も、社論をまとめる要の役割を果たしている渡邉恒雄氏。安倍首相と定期的に会食するなど、なお政治のキーマンでもある。歴代の首相を知る同氏は現在の政治とメディアをどう見ているのか。本誌編集長がインタビュー。