大企業病のボケ上司、猛反発するスタッフ
自称“デキる男”のジャックは手始めに、数々の奇行で有名なトラブルメーカーの映画スター、トレイシー・ジョーダン(トレイシー・モーガン)を出演させることを独断で決定。さらに、番組名を勝手に「TGS 主演トレイシー・ジョーダン」に変えて、早々にワンマンぶりを発揮する。
猛反発するスタッフたち、自分の地位を脅かされて神経症ぎみになる番組の看板女優ジェナ・マロニー(ジェーン・クラコフスキー)、うわさにたがわず問題児のトレイシー、そして最大の敵であるジャックに振り回されて、リズの日常は気の休まる暇もないのだった。
ジャックのボケぶりがすさまじい。大企業体質にどっぷりつかり、ワンマンで意味もなくパワーゲームが大好きな彼が、家電畑で培った成功体験を、したり顔でエンタメ業界に応用しようとする。それに果敢に立ち向かうリズの奮闘ぶりには、同情心を覚えつつも笑いをこらえられない。
何度、失敗を繰り返そうとも、ジャックのミスはリズが東奔西走してカバーしているため、ジャックは自分の的外れな仕事ぶりにさして落ち込むこともなく、放送作家チームのミーティングにまで顔を出してはトンチンカンなアイデアを連発する。周りがどう思おうとお構いなしの鈍感力と根拠のない自信って、幸せに生きるという点においては、すごい才能なのかも!(周囲は迷惑だが)。
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