グーグルやアマゾンを作ったスゴい教育の中身

5分でわかる!世界7大教育法の違い

モンテッソーリ教育と並んで世界的に有名なのがシュタイナー教育だ。

1919年にルドルフ・シュタイナーがドイツで「自由ヴァルドルフ学校」を設立したのが始まり。海外ではヴァルドルフ教育という呼び名のほうが一般的だ。今年は100周年にあたる。シュタイナーはゲーテから強い影響を受けた思想家で、教育に限らず、農業や医療にも独自の理論を展開した。

日本では俳優の斎藤工さんや村上虹郎さんがシュタイナー教育出身者として有名。海外では女優のサンドラ・ブロック、ポルシェデザイン創業者のフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ、ライカ社社主のアンドレアス・カウフマン、アメリカン・エキスプレスの元CEOのケネス・シュノールトなど。児童文学者のミヒャエル・エンデも短期間だがシュタイナー教育の学校に通っていたことがある。

素朴なおもちゃばかり。人形には表情がない。子どもたちの想像力を邪魔しないためだ(協力:一般社団法人 ヴァルドルフの森 キンダーガルテン なのはな園)

人間はおよそ7年周期で成長するとシュタイナーは説いた。0〜7歳は身体を育てる時期。模倣によって手足の動かし方を学ぶ。またこの時期の子どもはまだ感受性がむき出しなので、過度な刺激から子どもたちを守ってあげる必要がある。

だからシュタイナー教育の幼稚園のなかは薄暗い。壁は淡い桃色で、電灯も淡い桃色の布で覆われている。できるだけ大きな音も立てない。

この時期に知識を詰め込もうとすると、身体を育てるためのエネルギーがそがれてしまうとシュタイナーは考えた。だから文字や数字を教え込んだりすることもしない。子どもたちはもっぱら自由遊びをしながら過ごす。先生たちも自分の仕事をしながらそこにいて、子どもたちをただ見守る。

幼稚園にあるおもちゃも素朴なものばかりだ。自然の小石や木片、どんぐりなどをさまざまなものに見立てて子どもたちは遊ぶ。手作りのお人形には表情がない。ごっこ遊びをしながら、笑っている顔、泣いている顔、怒っている顔などを、想像しながら子どもたちは遊ぶ。子どもたちは想像力を駆使して、何でもつくり出すことができる。

グーグルやディズニーの幼稚園で採用された教育法

モンテッソーリの幼稚園は、至る所におしごとの道具があって明るくにぎやかなイメージ。子どもたちの印象は、ジブリ映画に出てくる元気で賢い子どもたち。一方、シュタイナーの幼稚園は、薄暗くて静かで、スローライフ系の雰囲気がある。子どもたちのイメージは、エンデの『モモ』に出てくる想像力豊かな素朴な子どもたち。そんな違いがある。どちらがいいということはないが、合う・合わないはあるだろう。

さらに、レッジョ・エミリア教育、ドルトンプラン教育、サドベリー教育、フレネ教育、イエナプラン教育を合わせて、世界7大教育として、拙著拙著『世界7大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方  最高の教科書』にまとめた。

最近、日本でも注目度が上がっているのがレッジョ・エミリア教育だ。アメリカのグーグルやディズニーの幼稚園でもレッジョ・エミリア教育を取り入れている。

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