アップル「WWDC19」開催直前、発表を大胆予想 iPhone、Apple Watch、Macがさらに進化する

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iOSは昨年、大幅な改修を見送り、信頼性強化を行った経緯があった。2017年12月に発覚した旧モデルのパフォーマンス制限の仕組みなども影響してのことだった。しかし今年は、いよいよ見た目を含めたiOSの刷新に期待が集まる。

すでにBloombergを中心としたメディアが、今年注目の機能について伝えている

WWDCの会場となるコンベンションセンター入り口。絵文字がデザインされている(筆者撮影)

2018年発表のmacOSには「ダークモード」が搭載されたが、iPhone・iPadにも背景色を暗くするダークモードを搭載するとみられている。WWDCの看板も暗いトーンであり、ネオン調になった絵文字のデザインもダークモードでの見た目をイメージさせるものだ。

その絵文字が多用されるアップルのメッセージアプリの刷新は、権力集中やセキュリティー懸念が増幅するSNSとは異なるコミュニケーション手段としての提案が高まる可能性がある。プロフィール写真やニックネームは、これまで相手の電話帳登録次第だったが、発信者が自分で設定できるようになる。

また地図アプリが賢くなるほか、自分のアップルデバイスや友人を探すアプリがこれまで別々に分かれていたものが統合され、Bluetoothを頼りにアップルデバイス以外の探し物にも対応するとみられている。

iPadではファイル機能が強化されるほか、Macと接続して外部ディスプレーとして活用する機能がOSとして組み込まれるのではないか、と期待されている。

また急成長しているウェアラブルデバイスApple Watchは、独自のアプリストアが用意され、女性の生理周期や投薬といったヘルスケアアプリが追加されること、今後より高い成長性を獲得することになるだろう。

今回のイベントでは「Mac」に注目

今回のイベントで最も大きな変化がもたらされるのはMacになるはずだ。Macはアップルの中でもiPhone・iPadに対して規模が小さく、またApple Watchのように高いシェアを誇るわけでもない。

これまでMacはクリエイター向けとして定評があったが、パフォーマンスを追求するゲーミングPCや、タッチ操作を強化するマイクロソフトのSurfaceシリーズのようなトレンド感を失っているのが現状だ。

2013年からモデルチェンジをしていないトップモデルのMac Proは2019年中の発売をすでにアナウンスしており、開発者が集まる今回のイベントが絶好のタイミングといえる。加えて、かねてから噂される、6K解像度を持つとみられる30インチクラスのディスプレーの登場にも期待がかかる。

また2018年10月に登場したMacBook AirとMac min、2018年3月に刷新されたiMac、先月突如として刷新されたMacBook Proと主要製品がすでに最新のプロセッサーに置き換えられている中、最も小型軽量モデルとなるMacBookは2017年モデルのままアップデートされていないため、刷新に期待したい。

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