MacBookAirとiPadPro、どっちを買うべき? 「パソコン」を選ぶか、性能を取るか
11月7日発売の新型iPad Proの実機レビューが多くのメディアに掲載されている。10月30日にニューヨークで開催された発表会に出席していた筆者も、12.9インチ版のiPad Proを試用中だ。実際、この原稿は新しいiPad ProとSmart Keyboard Folioを用いて書いているが、同時に8年ぶりにメカニズムを新たにしたMacBook Air(参考記事:新型MacBookAir、「8年ぶり全面刷新」の衝撃)も並行して試用している。
ビジネスパーソンが使うべき仕事の道具ということであれば、柔軟にオフィスワークをこなすことができるノートパソコンのMacBook Airに軍配が上がりそうだが、両者を手にして使い比べてみると、まったく異なる使用感を持つ製品でありながら、場所を問わずに仕事をするためのコンピュータという点で共通していることがわかる。
本稿では、新しいMacBook Airのレビューを中心に、アップルが同時に発表した、携帯できるパーソナルコンピュータふたつについて書き進めていきたい。
ビジネス向きのスタイリッシュな1台
MacBook Airの位置付けを簡単に言うならば、ビジネス向きのスタイリッシュな薄型ノートパソコンということになる。もちろん、同種のパソコンは各社から多数発売されている。
たとえば、マイクロソフトのSurface Laptop 2はアルミ筐体と人工スエード素材を活用した質感の高い薄型ノートパソコンで、MacBook Airとキャラクターが重なる部分があるが、搭載するプロセッサーはエントリークラスから薄型ノート向けハイエンドまで幅広く、そのために冷却能力などに余裕をもたせたデザインになっている。
一方、MacBook Airの場合、上位モデルにMacBook Proという製品がある。しかも、MacBook Proの13インチ版は寸分たがわず底面積がMacBook Airと同じで、重量は120グラムしか違わず、厚みも14.9ミリながら、インテルがCoffee Lakeと呼ぶ高性能なプロセッサーを搭載できる熱設計の余裕がある。
【11月7日12時00分追記】初出時、「MacBook Proの13インチ版」を「MacBook Airの13インチ版」と誤記していたため訂正しました。重量の違い「140グラム」も「120グラム」に訂正しました。
つまり、高性能を望むならばMacBook Proという十分に薄型な製品の選択肢があると言えるだろう。ではMacBook Airにはどんな役割が与えられているのだろうか。ここが、1つ目のポイントだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら