「英語が自然にできる子」の親がしていたしつけ 押しつけではなく、共有型の学びが大事

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また、絵本には日常生活では使わない言葉が登場します。ストーリーの中で新しい言葉に出会うと、知っている言葉を頼りに新しい言葉について考えることができます。そのようにして言葉を増やしていくと、自分で思考することができるようになるのです。

親子で日本語での絵本が楽しめ、会話が弾むようになったら、英語絵本を手にとってみることをお勧めします。今、書店の児童書売り場には、多くの英語絵本が並んでいます。内容は簡単な会話だったり、昔話やファンタジーなどの物語だったりとさまざま。CDが付いている商品も多く、英語が苦手な親でもCDが読んでくれるので心配は不要です。

英語を教えようとする絵本はNG

並んでいる絵本の中身を丁寧に見てみると、英語を教えようとする意図のある作品も少なくありません。同じ構文の繰り返しだったり、単語の数が限られていたりといった内容です。こうした絵本だと子どもはすぐに飽きてしまいます。ですから英語学習の目的で制作されている作品よりも、純粋に絵本作品として楽しめるものを選ぶといいでしょう。

それには原作が英語の絵本作品が最適と言えます。アメリカやイギリスで発刊された絵本作品の中には長く子どもに愛されてきた優れた作品も多く、日本語でも翻訳されて出版されています。日本語で絵本の内容を知ってから、英語の絵本に触れることもできます。

絵本に付いているCDは、できれば録音内容を確認して選びましょう。せっかく買ったのに音が悪かったり、音声が明確でなかったりでは繰り返し聞くには問題があります。子どもが何度も耳にしたいと思えるような音声を選んでください。何度も聞くことによって子どもは自然に英語の音に触れることができます。

そして、日本語とは異なる英語のリズムや強弱で英語を発することができるようになるのです。絵本によってはカタカナで読み方が記してあるものもありますが、英語が録音されているCDが付いているのに、カタカナで英語を読むのは本末転倒です。

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