日本の大動脈「東名高速」50年で積み上げた功績

「輸送革命」後押し、周辺地域の人口増にも

東名高速全線開通50年にあたる5月26日、足柄SAで記念モニュメントの除幕式が行われた(写真:共同通信イメージズ)

今年5月26日は、日本の道路交通の大動脈である東名高速道路の東京~小牧間が全通してちょうど50年を迎えた記念すべき日となった。

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名神高速道路の全通のほうが一足早かったが、東京から西宮までが1本の高速道路で結ばれたインパクトは大きく、日本で本格的な高速道路時代の幕開けとなった画期的な出来事だったと言ってよいだろう。

これを機に東名高速道路が日本の発展に果たした役割について考えてみたい。

東海道新幹線のほうはすでに5年前の1964年に開業しており、東名阪の都市間の移動の主役は新幹線が担いつつあったが、モータリゼーションの進展ともあいまって、マイカーで近郊のレジャーに出かけたり、家族で帰省したりという移動に、高速道路が使われるようになったし、鉄道貨物の比重が次第に下がり、高速道路を利用した荷物・貨物の輸送も徐々に高速にシフトしていった。

開業直後から日本の動脈を担う

私の手元にある開業翌年の1970年6月号のJTB発行の時刻表を見ると、東京と名古屋を結ぶ国鉄のハイウェイバスが毎時2本の高速バスを走らせているほか、今は姿を消した東名急行バスも毎時2本程度の直行バスを運行しているし、東京~沼津・静岡・浜松間の区間運行のバスも結構あって、すでに開業1年で東名を頻繁に路線バスが走行していることが伝わってくる。

ちなみに東海道新幹線のほうは、東京―新大阪を結ぶ最速のひかり(当時はまだ「のぞみ」は運行していなかった)が1時間に3本。時間はかかるが東京~名古屋間で国鉄バスが1500円、東名急行バスが1600円と、ひかりの乗車・特急券の半額程度だったことや、富士山や浜名湖などが新幹線よりも間近に見られる景観のよさもあって、一定の支持を受けていたと言えよう。

東名開業の翌月から運行され、夜行高速バスの先駆けとなって定着していくことになる「ドリーム号」は、この時刻表ではすでに東京発大阪便が2便、京都行と名古屋行きが各1便と存在感を示している。

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