では続いてはこちらです。この女性部下の目標はと言いますと……。
部下「べつに……私、そういうのいいんで……このままでいいです。現状維持で」
A「現状維持ね。私も髪の毛は現状維持したい(笑)。マイナスよりいいよね!」
B「外部環境は変化の連続。これまでと同じ行動を続けても、現状を維持することはできないと伝える」
「Aを選んだ方」 振り出しに戻る。
上司として現状維持を賛同するのは二流の証拠です(髪の毛はともかくとして)。もう一度新入社員として再入社してはいかがでしょうか(毒)。
「Bを選んだ方」 ひとつ進む。
そもそも「現状維持=何もしない」ではないわけで、維持をするだけでも今までの努力+αをしなければいけませんよね。かのウォルト・ディスニーも「ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では、後退するばかりである」と言っているように、よりよくなることを止めてしまうと、今のレベルを保つこともできなくなってしまうということなのです。
ただ、ひとつ考えていただきたいのは、部下に「現状維持」を希望させてしまうのは、もしかしたら上司であるあなたにも責任がないとは言えないということです。自分の能力を発揮できないと感じ、モチベーションを下げてしまっているのかもしれないからです。上司としての言動などを振り返りつつ、これからは彼女のモチベーションのためにも、「何か『新しいこと』に挑戦しよう」と勧めるのがいいと思います。
上司「そうですね。『現状維持にも新しいことへのチャレンジも、どちらもリスクを伴う。ならば新しいことにチャレンジしてみるほうが、価値は大きい。新しい領域へ一歩足を踏み入れることで、きっと見えていなかったものが見つかるよ』そんなふうに伝えてみようと思います」
お見事! 「上がり」です! 2014年もすばらしい上司でいられること間違いなしです。このように両極端な「現実離れした目標」にも「現状維持という目標」にも対応できる女性部下の目標を設定する際のポイントは、「少し背伸びをするくらいの設定を心掛ける」ということだと思います。そしてさらにステキ上司になるには、目標を立てた部下に「君ならできる!」と、将来を期待しているその思いを伝え、部下を励ましてあげてください。
目標を設定した後で大切なことをひとつ。上司であるあなたはこまめに部下の目標の進捗具合を確認してあげてください。誰しもが経験をしたことがあると思いますが、目標というのは案外、忘れてしまうものなのです(苦笑)。そこでせっかく目標を絵に描いた餅で終わらせないためにも、こまめなフォローを心掛けましょう。
さぁ、早速、女性部下たちに「今年の抱負」を聞きに行きましょう! 2014年も上司の皆さんのご健康とご多幸をお祈りしております!
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら