「息子が憎い!」転居先も孫の誕生も教えず別居 孝行息子が結婚後に豹変、どうすべきか

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円満な親子関係を見てみますと、親側が子どもに執着せず、「大切な息子が愛する嫁が、息子のそばにいてくれて息子は幸福そうだ。それは同時に親の幸福」という距離感が見えます。

もちろん、息子夫婦の性格や人間の器の大きさその他で、さらに親子の絆を深めてくれる息子夫婦、またはお嫁さんもいます。しかし自分が育ててもいないお嫁さんには、「嫁は息子のそばにいてくれるだけでありがとう」という距離感がちょうどなのです。

結論は純子様の息子さんは、「親を裏切った」のでも、「悪い嫁に騙された薄情な息子」でもないのです。自分の巣作りに責任をもって頑張っているところなのだと解釈しましょう。

「自分が負けること」も、子への無償の愛の一環

普通の交流を望むのでしたら、あなたが変わったことを相手に伝える必要があります。
あなたが絶対に正しいと思うことでも、息子夫婦が嫌がることは言わないほうがよく、しないほうがよいのです。 

息子への憎しみは、純子様の誤解だったと解釈することで、矛を収めるしかありません。息子夫婦のやり方は、未熟だった故と許すしかないのです。

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私はいつか必ず、息子さんは孫を連れて、親に会いに来ると思います。
それまで待てないようでしたら、第三者を介してでも積極的な方法で、あなたが変わったことを伝えねばなりません。

「最低限、息子や孫には、会いに来てほしいこと。別居のいきさつで息子を責めることはしないが、『一度だけ』、そこに至った原因を聞きたいこと(すれ違いを繰り返さず、了解事項とするために)。そして二度とそれについては触れず、前だけを見て、普通の親子、祖父母と孫のように付き合いたいこと」などについて、伝えるのです。

私は同じ親として、あなたの悔しい気持ちは本当によく理解できます。しかしながら子に勝てる親はなく、ここで「勝って」も、あなたが望むものは手に入りません。ここでは「負ける」ことも、これまで惜しみなく注いできた無償の愛の1つと考えましょう。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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