「社会人留学」で大失敗する人と成功する人の差

ネットで調べるのも便利だが落とし穴もある

今回はオーストラリアに社会人留学した2人の事例を取り上げます。写真はブリスベン市内のスカイラインと夕暮れのブリスベン川(写真:iStock/f11photo)

新元号・令和の時代がスタートし、気がつけば史上最長10連休のゴールデンウィークもあっという間に終わりました。

筆者は仕事柄、日本と海外の法人どちらともやり取りがあるのですが、客観的にみても日本のサラリーマンは過酷です。毎朝のように満員電車に飛び乗り、職場の人間関係にも悩みを抱え、仕事の大きな達成感を感じられぬまま、ストレスの多い日々をやり過ごさなければならない。そんな人も少なくないのではないでしょうか。

「ストレスが少なそうな海外でキャリアアップのための留学に挑戦してみたい」

そんな想像をしてみた人もいるかもしれません。

つらい現状から抜け出して、少しでも自分にふさわしい仕事環境へ移りたいという思いは同じにもかかわらず、実際に社会人留学した人には思いどおりにいかなかった人と、期待以上の結果につながった人がいます。

いったいその差はどこにあったのでしょうか。2つの対照的なケースをご紹介します。

とにかく早く安く行きたかったAさん

Aさんの場合 営業職/28歳男性

都内の建設会社に勤めるAさんは、大学卒業後に今の会社に就職、営業の仕事にも少しずつ慣れていきました。順調だった仕事に陰りが見え始めてきたのは、2年前の春ごろでした。直属の30代の上司が転勤となり、50代後半のいわゆる昭和のたたき上げタイプである上司になったのです。

達成不可能なノルマに、サービス残業、営業会議では後輩の前で叱責される日々に、精神的にも肉体的にも疲れが出てきたことで、海外留学を契機に会社を辞めたいと思うようになったといいます。

「留学で仕事に使える英語を身につけて上司を見返してやりたい」

そんなことも考えたAさんの当時の貯金は70万円あまり。ストレスの多い職場から抜け出して、とにかく早く安く行きたい!というのが優先順位でした。

次ページ 安く海外に行くために選んだ手段は?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT