「社会人留学」で大失敗する人と成功する人の差 ネットで調べるのも便利だが落とし穴もある
新元号・令和の時代がスタートし、気がつけば史上最長10連休のゴールデンウィークもあっという間に終わりました。
筆者は仕事柄、日本と海外の法人どちらともやり取りがあるのですが、客観的にみても日本のサラリーマンは過酷です。毎朝のように満員電車に飛び乗り、職場の人間関係にも悩みを抱え、仕事の大きな達成感を感じられぬまま、ストレスの多い日々をやり過ごさなければならない。そんな人も少なくないのではないでしょうか。
「ストレスが少なそうな海外でキャリアアップのための留学に挑戦してみたい」
そんな想像をしてみた人もいるかもしれません。
つらい現状から抜け出して、少しでも自分にふさわしい仕事環境へ移りたいという思いは同じにもかかわらず、実際に社会人留学した人には思いどおりにいかなかった人と、期待以上の結果につながった人がいます。
いったいその差はどこにあったのでしょうか。2つの対照的なケースをご紹介します。
とにかく早く安く行きたかったAさん
都内の建設会社に勤めるAさんは、大学卒業後に今の会社に就職、営業の仕事にも少しずつ慣れていきました。順調だった仕事に陰りが見え始めてきたのは、2年前の春ごろでした。直属の30代の上司が転勤となり、50代後半のいわゆる昭和のたたき上げタイプである上司になったのです。
達成不可能なノルマに、サービス残業、営業会議では後輩の前で叱責される日々に、精神的にも肉体的にも疲れが出てきたことで、海外留学を契機に会社を辞めたいと思うようになったといいます。
「留学で仕事に使える英語を身につけて上司を見返してやりたい」
そんなことも考えたAさんの当時の貯金は70万円あまり。ストレスの多い職場から抜け出して、とにかく早く安く行きたい!というのが優先順位でした。
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