「社会人留学」で大失敗する人と成功する人の差 ネットで調べるのも便利だが落とし穴もある
帰国後すぐに転職エージェントに登録しますが、エージェントからはワーキングホリデーはあまり武器にならないと告げられます。英語力をアピールできないまま、大手家電メーカーの子会社で契約社員として営業の仕事に就くことに。留学前の仕事よりさらに条件のよくない会社での就職を余儀なくされることになってしまいました。
帰国したことを聞いた前職の同僚から飲み会の誘いがありますが、劣等感から理由をつけて断っている状況ということでした。
実は、オーストラリアでは、英語コースを設置して留学生を受け入れる学校は、CRICOS(クリコス:留学生を受け入れる機関の登録制度。登録校であれば学生ビザを申請できる)という制度に基づき、政府に登録・認定されていなければならないのです。
ですが、最初に申し込んだ学校は登録されていなかったのです。学生ビザ取得にはCRICOS制度に登録された学校に通う必要があるのですが、ワーキングホリデーのビザであったため、事前に確認ができなかった経緯があったようです。
ホテル業界から大手旅行会社に転職したSさん
関西のホテルにあるブライダルの部署で働くSさんは、昔から海外で勉強してみたいという願望があったといいます。ブライダルの仕事も嫌いでなかったそうですが、元々関心のあったツーリズムを海外で学んでみたいという気持ちが高まって、オーストラリアにキャリアアップを目的に留学することを決意したそうです。
「1年後に留学に行く」と決めた後、大阪の留学エージェントに相談に行きました。担当の留学カウンセラーからは、オーストラリアには州政府が運営する「TAFE(テイフ)」という公立の高等職業教育機関があって、1年間でDiploma(高等教育機関の卒業証明書)の資格を取得できることを教えてもらいます。
とくにツーリズムが盛んなクイーンズランド州のブリスベンに学生ビザを取得して1年間行くことを決めました。
実は大学に行くことも検討していたそうですが、TAFEには大学へのパスウェイ(大学編入)プログラムも充実していると聞いたことも決め手になった要因の1つでした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら