東大生の「英作文テク」が実践的でスゴすぎた 「知識量」ではなく「活用法」が決定的に違った

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日本語だと、こういう文章の構成を理解しやすいはずです。「起承転結」や「序論・本論・結論」というような文章構成をご存じの方も多いでしょうし、普段使っている日本語なら、多くの人はなんとなく理解できます。しかし、英語になった途端に、これが見えなくなってしまうのです。

「英文をたくさん読んで、英文に慣れた」という人は、意識的か無意識的かはわかりませんが、この「『英文の文章構成の型に』慣れた」ということに他ならないのです。つまり、あらかじめ「文章構成の型」に着目して読解しておけば、少ない経験で「慣れる」ことができるのです。

こうした「型」を理解しておくことで、それを目印にして英文を読解しやすくすることができます。やみくもに文章を読みまくるのではなく、少ない文章を深く理解する中で、この「型」を見つけ、それに沿って他の文章も読解することができるのです。

文章を「読んだだけ」で終わらすのはもったいない

英文読解テクニック2:よく語られる「内容の型」を把握しよう!

また、これは「文章の内容」に関しても同じことが言えます。日本語の文章でもそうですが、人が語る内容というのは、そこまで多くの種類があるわけではありません。

「AI」「医学」「クリーンエネルギー」のような最近の科学・研究の話だったり、「死刑制度の是非」「安楽死の是非」のような議論が分かれる話だったり、「少子高齢化」「経済格差」のような社会問題・社会課題の話だったり……受験においてはもちろんのこと、新聞や記事で出てくるような話というのは分野がある程度決まっていることが多いです。

東大生は、少ない文章の深い読解から「分野の理解」をしっかりと行っています。

英文を、「問題が解ければそれでいい」と考えるのではなく、「次に同じような文章が出てきたときにどう対応すればいいのか?」「どういう点が論点になりやすいのか?」「背景としてどういうことを理解しておけばいいのか?」を理解しようと深く読解し、時には英文に書いてある以上の内容を自分で調べながら「次に活かす英文読解」をしているのです。

これは英語に限った話ではありませんが、「なんでも経験しさえすれば、それで人間は成長できる」……というわけではありませんよね。経験を次に活かせないのであれば、その経験は無駄になってしまいます。「その経験を他に活かすにはどうすればいいか?」という思考をすることが非常に大切になってきます。

そう考えたとき、1つの英文をそれだけで完結させるのではなく、「他につなげよう」と思考することが大切なのです。100種類の英文を浅く読むのではなく、10種類の英文を深く読み、型を知り、内容をきちんと理解し、その10種類の英文を違う10個の英文読解へと応用する。こういう姿勢を持つことで、最小限の体験で最大の結果を得ることができるのです。

・一部分の読解にとどまらず、文章全体を見て、その構成を理解できるように読み込んでみる
・1つの英文を読んだら、「次に同じような文章が出てきたときのために」、問題や本筋と関係ない点にも注目して読んでみる
・その中で、もし文章の中でわからないところがあったら、きちんとネットや本で調べてみる

これが東大生の英文読解テクニックです。

次ページいよいよ「英作文」のテクニックをご紹介します
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