「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか

デマに加担しないためのリテラシーが必要だ

よかれと思って誤った情報の拡散に加担すると、場合によっては誰かの営業活動の妨害となり、意図しないトラブルにもつながりかねません。

デマかどうかを見極める一番のポイントは、その情報やデータの根拠を示しているかどうかです。「●●の関係者に聞いた」というように、その部分をぼかしているような投稿は、シェアボタンを押す前に一呼吸おいて、その内容が本当に適切か少し調べてみることがおすすめです。

結論
温泉は自宅よりむしろ安全
よかれと思ってデマを拡散すると、トラブルにつながる可能性も

「ありそう」な出来事こそ要注意

SNSで回ってきた医療・健康情報、要注意なものを見分けるポイントをまとめると、次の3つとなります。

1 根拠となった発言者やデータがあいまい
2 ドラマやマンガなどでありそうな「いかにもなシチュエーション」を描いている
3 感情的な表現を使っている

そう聞くと、なんだ、当たり前じゃないか?と思われたかもしれません。

『教養としての健康情報』(講談社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

でもここまでご紹介してきたように、実際に大きく拡散された投稿は、これらの特徴を満たしています。「感情的」で「ありそう」なものに注意を引きつけられ、誰かに知らせたくなってしまうことそのものは、人間である以上仕方のないことといえるかもしれません。

しかし心ならずもデマの拡散に手を貸してしまったら、知り合いに役に立たない行動を勧めてしまうリスクもあります。

SNSのタイムラインに回ってくる医療・健康系の情報。シェアのボタンを押す前に、前掲の3つの項目を思い出してみてください。そして当てはまりそうなら、1回深呼吸して、シェアするかどうかを一瞬だけでも考え直してみる。そうするだけで、デマの拡散に手を貸すリスクを減らすことができます。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 働き盛りでがんになった人たちの行動
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「満足度No.1」は本当か<br>英語コーチング広告で紛糾

近年急拡大し伸び盛りの英語コーチング業界が広告・宣伝のあり方をめぐって真っ二つに割れています。大手プログリットの広告に対し、同業他社が猛反発。根拠薄弱な宣伝文句が飛び交う、ネット広告の構造問題に迫ります。

東洋経済education×ICT