「根拠のない健康情報」はなぜ拡散されやすいか デマに加担しないためのリテラシーが必要だ

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よかれと思って誤った情報の拡散に加担すると、場合によっては誰かの営業活動の妨害となり、意図しないトラブルにもつながりかねません。

デマかどうかを見極める一番のポイントは、その情報やデータの根拠を示しているかどうかです。「●●の関係者に聞いた」というように、その部分をぼかしているような投稿は、シェアボタンを押す前に一呼吸おいて、その内容が本当に適切か少し調べてみることがおすすめです。

結論
温泉は自宅よりむしろ安全
よかれと思ってデマを拡散すると、トラブルにつながる可能性も

「ありそう」な出来事こそ要注意

SNSで回ってきた医療・健康情報、要注意なものを見分けるポイントをまとめると、次の3つとなります。

1 根拠となった発言者やデータがあいまい
2 ドラマやマンガなどでありそうな「いかにもなシチュエーション」を描いている
3 感情的な表現を使っている

そう聞くと、なんだ、当たり前じゃないか?と思われたかもしれません。

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でもここまでご紹介してきたように、実際に大きく拡散された投稿は、これらの特徴を満たしています。「感情的」で「ありそう」なものに注意を引きつけられ、誰かに知らせたくなってしまうことそのものは、人間である以上仕方のないことといえるかもしれません。

しかし心ならずもデマの拡散に手を貸してしまったら、知り合いに役に立たない行動を勧めてしまうリスクもあります。

SNSのタイムラインに回ってくる医療・健康系の情報。シェアのボタンを押す前に、前掲の3つの項目を思い出してみてください。そして当てはまりそうなら、1回深呼吸して、シェアするかどうかを一瞬だけでも考え直してみる。そうするだけで、デマの拡散に手を貸すリスクを減らすことができます。

講談社生活文化編集チーム
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