部下の「適性ないから辞める」は上司に原因あり 新入社員の早期離職は彼らだけの責任でない
新入社員の早期離職は大問題
人手不足が叫ばれる今、若手社員を中心とした早期離職の問題は深刻です。実際に私のもとに寄せられる相談の中にも、「自分と仕事とのミスマッチを感じ、会社を辞めていく」というケースが後を絶ちません。
多く聞かれるのは「仕事がうまくいかず、失敗ばかり。自分にこの職業は向いていなかったんだ」「この場所では自分の能力を活かせない。もっと活躍できる場所があるはずだ」といった理由です。
前者は、仕事を続けていく自信をなくし、不安に耐えかね、「これ以上周りに迷惑をかけるのも申し訳ないし……」と辞めていくケースです。ひどい場合だと、「自分は無力だ、ダメな人間だ」と自己肯定感をなくし、うつ病になってしまう人もいます。
また、なんとか仕事をこなそうと残業や休日出勤をしたり、自宅に持ち帰って仕事をしたりした結果、心身を壊して働けなくなってしまう人もいます。
後者は、仕事にやりがいや楽しさ、刺激を感じられずくすぶり続けた結果、辞めていくケースです。職場次第でその人材の能力を引き出し、存分に活躍してもらえた可能性もありますから、本人と職場双方にとって不幸なことでしょう。
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