部下の「適性ないから辞める」は上司に原因あり 新入社員の早期離職は彼らだけの責任でない
SL理論では、これら4つの成熟度に対し、上司はそれぞれどのように接するべきか、S(スタイル)1〜4で表しています。
リーダーは具体的な指示命令を与え、仕事の達成をきめ細かく監視する。
リーダーは引き続き指示命令を与え、仕事の達成をきめ細かくはするが、決定されたことも説明し、提案を出させ、前進するように援助する。
リーダーは仕事の達成に向かって部下の努力を促し、援助し、意思決定に関する責任を部下と分かち合う。
リーダーは意思決定と問題解決の責任を部下に任せる。
会社側の都合で振り回すのは本末転倒
このように、新人のうちは具体的な指示やサポートをしていくべきですが、意欲や能力が高く、自立している優秀な部下であれば、上司はあれこれ口を挟まずに一任してしまうのが得策と言えます。
ベテランで能力は高くても、モチベーションが下がって行動が伴わない部下がいたら、S2やS3の対応を取る場合もあります。
人手不足や業績未達など、会社の都合で社員を振り回し、実力に見合わない仕事を与え続けることは、部下を不安にしますし、成長の妨げになります。それで貴重な人員が潰れてしまったり逃げてしまったりしては、本末転倒です。
部下の成熟度合いを把握しておくためにも、やはり傾聴など日々のコミュニケーションと、現場での直接指導(OJT)を絶やさないようにしましょう。
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