こうした「自然な盛り」の傾向は、日本だけではありません。同じく人気急上昇中の自撮りアプリ「Ulike」は、中国のShenzhen Lianmeng Technologyが提供しています。同社は自撮りアプリ「FaceU」も開発しており、今人気のショートムービーSNS「TikTok」を提供しているバイトダンスの子会社です。
Ulikeは、フィルターを選ぶだけで適度なメイクや透明感のある肌に加工してくれるアプリです。「美顔」機能で目やあごなどをパーツごとに調整することもできますし、「メイク」で口紅や頬紅を追加することもできます。また、「姿勢」機能では、シーンに合わせたおすすめの自撮りポーズを出してくれるので、いつもと違うスタイルで撮影できるのも楽しいですよね。
SNOWは新たな方向性で首位をキープ
とはいえ、まだまだ「SNOW」人気も健在です。先ほどの調査で自撮りアプリの人気ランキングの1位は「SNOW(63.6%)」。そして2位は「B612(55.5%)」、3位は「SODA(32.7%)」「Ulike(32.7%)」が同率ランクインしています。
SNOWが2016年に爆発的な人気を博したときには、動物のスタンプやデカ目加工がよく利用されていました。こうしたエフェクトは今でも人気がありますが、最近では写真全体を白っぽく加工したり、文字やフレームを施したりといったスタンプにも人気が出ています。「新元号令和に決定」とテロップが入るフレームや、「平成最後の○○」と文字入れできる機能もあり、つねに時代を意識して新しさを提供する姿勢を感じます。
2位の「B612」も同じくSNOW社のアプリで、以前から人気がある定番の自撮りアプリです。機能はほぼSNOWと同じで、スタンプの種類が少し違う程度なのですが、女子たちはお気に入りのエフェクトやスタンプが決まったら、しばらくそれを使って撮影し続けるため、同じようなアプリでも「私はSNOW」「私はビーロク(B612)」と愛用のアプリが分かれるのです。
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