会話の中で簡単な英語を使って説明するのであれば、これを少し変更して、
のように言えば伝わるでしょう。
西暦ってそもそも何?
ちょっと話はそれますが、元号とともによく使われている西暦は何が基準なのかはご存じですか。2019年というのは何が始まってから2019年経ったのでしょう?
筆者は、学生時代に世界史の授業で習ったのですが、紀元前の年号や世紀にはBC、紀元後にはADをつけるというのがヒントになります。これらふたつが何の略なのかというと、
紀元後 AD = anno Domini(year of the Lord)(ラテン語で「主の年」)
なのです。つまり、西暦というのはキリストの生誕を基準にして数えた年号なのです。カレンダーなどで西暦と日本の元号が並んでいることがよくありますが、いってみれば「『キリスト教の暦』と『天皇の暦』が並んでいる」ということなんですね。
それにしても、どうして「紀元前」は英語で、「紀元後」はラテン語なのか、いつも不思議に思うのですが、どうやらその理由には諸説あるようです。今回はそこがポイントではないので省きますが、気になる方は調べてみてください。ちなみに、紀元前をラテン語にするとACN (ante Christum natum) = before the birth of Christ(キリスト生誕以前) や AC(ante Christum)= before Christ となります。紀元前・紀元後をラテン語に統一すると、ACN/ADとかAC/ADとなってしまうんです。
最近では、キリスト教という宗教色を排除するために、アメリカの教科書や博物館などではBC/ADを使用せずに
紀元後 CE = common era(共通暦)
と置き換えているケースが多いです。現在の日本の教科書はどうなのでしょうか? いまでもBC/ADを使用しているのでしょうか。あまり日本ではBCE/CEを見かけない気がしますので、従来通りBC/ADを使用しているのかもしれませんね。
ただ、英語で話すときには、BC/ADを使うと年寄り扱いされちゃうかも? もしかしたら、若い子には通じなかったりして……。なんだか慣れないのですけれど、筆者もBCE/CEを使うようにしようかな。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら