「ライフスタイル調査」では、人生観や働き方に対する考えなども聞いている。人生において優先度の高いものを10個の選択肢の中から2つ選んでもらったところ、昨年までと変わらず、男女とも「家族」の割合が最も高かった。
変化の兆しが見えるのは、「お金」と「仕事」。「お金」は3年連続で割合が増加し、前年比で2.8ポイント上昇した。一方、「仕事」については、過去2年は変化がなかったが、今年は前年比で4.6ポイント減少した。調査時期が昨年末なので、就職や仕事に対する意識がそれほど高くはない時期だとは言え、「仕事」の優先度が低い学生が増加しているのは、採用担当者を不安にさせる変化だと言えそうだ。
また、結婚後の仕事についての考えを聞いたところ、「夫婦共働き」を希望する割合は、男女ともわずかに増加した。とくに女子の場合は、2016年卒の調査開始以来、共働き希望割合が初めて7割を超える結果となった。
育児休業に前向きな男子が増加
特徴として挙げておきたいのが育児に対する男子学生の意識の変化だ。子育てについての考えを聞いたところ、「育児休業をとって積極的に子育てしたい」と回答した割合は、男子は前年比4.9ポイント増の43.6%。女子は前年比0.9ポイント増の66.0%と、とくに男子で増加割合が高かった。経年変化を見てみると、男子は2016年卒以降、4年連続で増加している。
女性が産休・育休を取得しやすい環境であることは当然のこととして、「男子も育休をとれる会社」であることは、男子学生ばかりでなく、そのパートナーとなる女子学生にとっても大きな魅力に感じるのは間違いなさそうだ。
今回は、最近の就活生の特徴をまとめてみた。テクノロジーの進化、経済環境の変化によって就活生の意識や考え方も絶えず変化している。とくに、現3年生の場合は、就活ルールの見直しや東京五輪の影響を心配して、近年にない危機感を抱いている学生も少なくない。そのあたりの動向については、また別の機会にリポートしたい。
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