JAL直伝「ラジオ体操」で健康になる3つのコツ "考え抜かれた全身運動"の高いポテンシャル

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本気の!ラジオ体操は、今ではJALグループ全体に広がり、各種訓練時や業務開始前などさまざまな場面で行われるようになっています。

より効果が上がる「本気の!ラジオ体操」3つのポイント

JAL健康管理部には、2人の専属フィットネストレーナーが在籍しています。前述の黒鳥さんと、ラジオ体操指導歴40年の本田真次さんです。黒鳥、本田両トレーナーに、本気の!ラジオ体操で気をつけるとより効果が上がるポイントを聞きました。

ポイント1: 本気の!ラジオ体操は「正しい姿勢」から

本気の!ラジオ体操は、「正しい姿勢」で立つところから始まります。この正しい姿勢は何度も出てきますから、まずはこれをマスターしましょう。

両足をそろえ、ひざと内ももをぴったりつける意識で立ちます。つま先は自然に開きます。お腹をへこませ、お尻を引き締めて骨盤をまっすぐに立て、頭は上へ、足裏は床を押すようにして体を上下に伸ばします。縦の軸ができたら、肩を左右に広げるように胸を開きます。そして腕を体の脇に自然に垂らせば完成です。

このポーズをとるところから、全身がもう運動を始めています。

ポイント2: 「正しい動き」で運動効果を最大化する

これまでたくさんの社員に本気の!ラジオ体操を指導してきた黒鳥、本田両トレーナーは「はじめから正しくできている人はほとんどいません」と口をそろえます。

「勘違いが多いポイントはだいたい決まっています」と本田さん。詳しく聞いてみると、最初の「伸びの運動」から最後の「深呼吸」まで全部に何かしら勘違いがあるそうで、社員向けに行っている「本気の!ラジオ体操講座」では、「そうだったのか!」「目からウロコ」といった声が毎回上がるといいます。

「本気の!ラジオ体操」は、子どもの頃からやってきたラジオ体操とそんなに違うものなのでしょうか。

試しに「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」を少しやってみましょう。

「ポイント1」でつくった正しい姿勢から、両方のかかとをつけたまま高く上げて背伸びをします。その状態で両肘を体の正面でクロスさせたところからスタートです。このとき、両腕ではなく、「肘と肘」をクロスさせ、その肘を肩の高さまで上げるのが正しいポーズです。やってみるとこれがなかなか大変です。

では動いていきましょう。「いち♪」の音で腕を振りながら、ひざを開くように曲げて伸ばしますが、このとき、かかとは「上げたまま」ひざの曲げ伸ばしを行います。「ここはいちばん勘違いが多いところで、ほとんどの人がかかとを下ろしていますね」と本田さん。

かかとを上げて行うことに意味があるのでしょうか。

黒鳥さんが即答します。「かかとを上げたまま屈伸をすることで、ふくらはぎの筋肉がしっかりと使われ、血流がよくなり、むくみが改善されるなどの効果があります」。

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