JAL直伝「ラジオ体操」で健康になる3つのコツ "考え抜かれた全身運動"の高いポテンシャル

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

JAL健康管理部のフィットネストレーナー、黒鳥伸子さんは言います。「私たちは客室乗務員や航空整備士のために、いろいろな体操やエクササイズを学び、作ってもきましたが、ラジオ体操の指導を始めて改めて完成度の高い体操だと思いました」。

2:運動不足の人が始めるエクササイズとして実は最適

いつでも、どこでも、誰にでもできる体操として開発されたラジオ体操第一は、子どもからお年寄りまで、誰もが安全にできるよう、生理学の面からも考え抜かれています。

まず心臓から離れた場所から徐々に体を動かし、運動強度を上げながら心拍数や体温を上げ、全身をまんべんなく動かしたら、心拍数を速やかに平常時に近づけるよう、最後は深呼吸で終わるといった具合です。

体調不良が改善されストレス軽減効果も実感

これは、普段あまり運動をしない人が何か始めたいときに、とてもよいチョイスになりうるということです。子どもの頃から知っていて、改めて覚えなくてもいいことや、特別な道具なしでできる手軽さももちろんですが、運動習慣がある人のように心肺機能が発達していなくても、体がガチガチに硬くても、ケガなくできるという安心感は、運動不足の人にとってとても大きなポイントではないでしょうか。

また、ランニングやトレッキング、フットサルや野球など、もっとハードな運動をしている人のウォーミングアップにもラジオ体操は有効です。ケガの防止や、翌日の筋肉痛の軽減に効果を発揮します。実際、新体操の日本代表選手が練習前のコンディショニングにラジオ体操を取り入れているなど、その価値はアスリートや指導者のあいだではよく知られているのです。

3:デスクワークによる不調が改善される

日本航空健康管理部では、2013年から朝のブリーフィング前にラジオ体操指導歴のあるフィットネストレーナーの指導のもと、効果的なやり方を踏まえた「本気の!ラジオ体操」を始めました。

毎朝体操を続けるうちに、肩こりや目の疲れ、腰痛などが軽くなる社員が現れました。ラジオ体操によって全身の血流が改善し、体の隅々まで酸素が行き渡ることにより、不調や疲労が改善されたのです。体操をした後は気分も爽やかになり、ストレス軽減効果も実感できました。

続けていると、体の前で両手首と肘をつけたまま、肘を肩の高さまで上げられるようになった社員や、前屈の記録が18cmあまりも伸びたという社員もいます。ラジオ体操で筋肉量が増加し、体脂肪が減ったという人まで。

次ページJALグループ全体に広がっているラジオ体操
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事