2014年も、「円安」で決まり! 怖いのは、フランスと「じぇじぇカーブ」!?

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債務問題がクローズアップされた時のリスクに注意

渋澤 過去の政府債務の額を見ると、1944年に対GDP比で266.9%まで上昇しています。その2年後には73.5%まで低下しているけれども、単純にいえば、これは政府の借金の棒引きです。

コツコツ投資を説く「草食投資隊」の地道な活動が、いま実り始めている(セゾン投信社長中野晴啓さん(左)、レオス・キャピタルワークスCIO藤野英人さん(中)、コモンズ投信会長渋澤健さん(右)

この時代に、最大の被害を被ったのは日本国民、特に預金者ということになりますね。今の政府債務を対GDP比で見ると、「歴史は繰り返す」と言えるのか、「そんなこと言ったらおしまいだよ」で軽く片付けるのか。

100年前後の単位でチャートを見ていると、貿易収支と為替の効果を主に示した「Jカーブ」じゃないけど、Jの字が2つあるように見えるわけ。これって、2013年の流行語になぞらえると、「じぇじぇカーブ」じゃないかって(苦笑)。

まあ、とにかく、今はドル高に目が向いているけれども、このまま借金が増え続けると、どこかの時点で円安がクローズアップされる恐れがありますね。そうなったら、円安に歯止めが効かなくなるでしょう。

中野 藤野さんは1ドル=110円超という見方ですよね。

藤野 今の時点で1ドル=105円前後だから、110円は全く違和感ありません。120円となると、ちょっとハードルが高いかなという気もしますが、110円は射程距離です。もっとも、渋澤さんが言うように、日本の債務問題がクローズアップされれば、円安に歯止めが効かなくなるリスクは想定しておく必要があるでしょう。

渋澤 いずれにしても、草食投資隊のコンセンサスとしては、今後もドル高・円安が続くということのようだね。

草食投資隊 渋澤 健、中野晴啓、藤野英人

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そうしょくとうしたい

コモンズ投信会長・渋澤 健、セゾン投信社長・中野晴啓、レオス・キャピタルワークス社長CIOの藤野英人の3氏で結成。根底には、「長期投資を根づかせたい」という3人の熱い思いがある。「草食投資隊」という名前は、投資=肉食系というイメージが一見つきまとうが、本質は違うのではないか、という3人の共通の考えによる。

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