日経平均は弱くても、中小型は強い日本市場
中野 今年はいきなり大発会で下げましたね~。その後も不安定な動きですね。
藤野 もともと日経平均株価って、ファーストリテイリングなどの値がさ株の値動きに左右される傾向が強いのですが、昨年末にかけてはまさに値がさ株の上昇で日経平均株価は大きく押し上げられました。その反動で年初の大発会は一時400円超下げた。でも、JASDAQ平均や東証マザーズ指数などは総じて堅調で、中小型株も強い動きが続いています。
中野 でも、ちょっときな臭い雰囲気がありませんか?為替市場がいきなり円高で始まったじゃないですか。ドル/円だと年末1ドル=105円40銭前後だったのが、年始は円高傾向です。何が、この円高を招いているのか。その理由を考えると、何やらきな臭い感じがして、僕は嫌なんですよ。
藤野 靖国参拝ですか。
中野 そう。
藤野 昨年末にかけて円安が進んだじゃないですか。円安は米国、欧州、中国の経済にとってネガティブ要因だったのに、いずれも何も言わなかった。それは、安倍首相というリーダーが出てきて、外交もしっかりこなし、かつ日本経済をアベノミクスで立て直すという強いメッセージを発信していたからだと思うんですよ。欧州経済はまだまだ厳しい。中国も成長率が鈍化している。ここは日本経済に是非とも立ち直ってもらう必要がある。そういう暗黙のコンセンサスがあったから、米欧中は円安に対して何も言わずにいたのです。ところが、安倍首相は靖国参拝を行った。
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