米株式市場、S&P500は約6カ月ぶりの高値圏 フェイスブックなど値上がり、テスラが急落
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種指数<.SPX>が小幅高、ダウ工業株30種<.DJI>も上昇した。ハイテク株が下落した一方、航空機大手ボーイング<BA.N>や交流サイト大手フェイスブック<FB.O>などが値上がりした。全般的に米中通商協議の行方を見守る展開となった。
S&P総合500種は6カ月ぶりの高値付近にある。トランプ大統領はこの日、訪米している中国の劉鶴副首相と会談を行う。
貿易合意期待のほか、新規失業保険申請件数が49年超ぶりの低水準を記録、労働市場の底堅さを示したこともセンチメントを下支えした。
S&P情報技術<.SPLRCT>が0.4%安となったが、フェイスブックやボーイングが上昇し、S&P総合500種を押し上げた。
フェイスブックは1.4%高、S&P通信サービス<.SPLRCL>の上げ(0.7%)に寄与した。グッゲンハイムが同社の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。
ボーイングは2.9%値上がりし、ダウやS&P工業<.SPLRCI>の上げに大きく寄与した。エチオピア政府は、先月起きたエチオピア航空の737MAX8型機の墜落事故で、操縦士はマニュアル通り適切に対応していたと指摘。ボーイングに対し制御システムに不具合がなかったか調査するよう求めた。モルガン・スタンレーのアナリストは発表を受け、全く新たな事故原因の可能性が除外され、ボーイングにとって最悪のシナリオは消えたようだとの見方を示した。
ナスダック総合<.IXIC>は6営業日ぶりに下落。マイクロソフト<MSFT.O>や米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA.O>の下落が響いた。
テスラは8.2%安。第1・四半期の納車台数が31%減ったことを嫌気した。マンハッタンの連邦裁判所判事が、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に証券取引委員会(SEC)との和解を促したことを受け、マスク氏の社内での立場が守られたとの見方が広がり、午後の取引で下げ幅が幾分縮小した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.82対1の比率で上回った。ナスダックでは1.31対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は63億3000万株。直近20営業日の平均は73億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26384.63 +166.50 +0.64 26213.42 26398.90 26212.78 <.DJI>
前営業日終値26218.13
ナスダック総合7891.78 -3.77 -0.05 7894.26 7917.65 7844.96 <.IXIC>
前営業日終値 7895.55
S&P総合500種 2879.39 +5.99 +0.21 2873.99 2881.28 2867.14 <.SPX>
前営業日終値 2873.40
ダウ輸送株20種 10688.40 +46.09 +0.43 <.DJT>
ダウ公共株15種772.35 -2.50 -0.32 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1465.89 +1.70 +0.12 <.SOX>
VIX指数 13.58 -0.16 -1.16 <.VIX>
S&P一般消費財924.49 +6.50 +0.71 <.SPLRCD>
S&P素材 362.21 +3.61 +1.01 <.SPLRCM>
S&P工業 647.22 +3.88 +0.60 <.SPLRCI>
S&P主要消費財572.51 +2.09 +0.37 <.SPLRCS>
S&P金融 441.01 +2.14 +0.49 <.SPSY>
S&P不動産 224.76 -0.65 -0.29 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー492.11 +4.18 +0.86 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1057.84 -2.57 -0.24 <.SPXHC>
S&P通信サービス 162.27 +1.07 +0.66 <.SPLRCL>
S&P情報技術1326.56 -5.83 -0.44 <.SPLRCT>
S&P公益事業 291.77 -1.15 -0.39 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.58億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限ドル建て 21795 + 95 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 21770 + 70 大阪比 <0#NIY:>
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