フランスのサービスは世界最低って本当? エールフランスはもう一生使わない

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飛行の遅延に、座席のオーバーブッキングがもたらした大迷惑

つい先日、私は香港で某政財界を代表する要人に呼んでいただき講演会に登壇することとなった。「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」が皆様の多大なる愛情を受けたおかげで講演に呼んでいただく機会が増え、これからも目の色を変えて「一冊にまとめてみた」を世界中で売りまくる所存である。話は戻って、私はロンドンに滞在しており、パリ経由で香港に向かうことにしたのだが、私の運の尽きはサービスが酷いことで有名なフランスの某航空会社を利用したことだった。

まず手始めに、悪天候でロンドンからパリへの便が一時間か何か随分遅刻したのだがこれは理解しよう。しかし私は乗継の便に間に合うか心配でフライトアテンダントさんに“どのくらい遅延するのか”説明を求めたのだが、客からのコールはそっちのけでいつもながら全力無視だ(なおフランスではレストランとかでも手を挙げたり視線があったり、声で呼んだりしても、店員さんが来てくれるのは異例であり、期待してはいけない)。

当然のごとく客席に灯る“乗務員さんを呼んでいますボタン”のライトを無視して談笑にふけっているフライトアテンダントまで私が歩いていき、私のコネクティング・フライトに間に合うのか問い合わせたところ、腹を立てたような激しい口調で「そんなに重要なミーティングがあるなら、なぜもっと早いフライトを予約しないのか!?」と逆に詰問してくる。

この信じられない対応に驚きつつも、ここはまだフランスなんだから、このような対応は当たり前ではないか、逆に礼儀正しかったらフランスではないじゃないか、と自分に言い聞かせて怒りを鎮める。

エールフランス社員の、ちぐはぐな対応

なんとか一時間遅れでパリにつき、乗継便までギリギリ時間が間に合いカウンターに向かうも、その場で私に告げられたのは 「もう乗継便まで時間が無いから、今日は無理」とのこと。

「どうしたんだ俺、ここはフランスじゃないか、ドンマイ、当たり前当たり前!」とそれでもめげずに自分に言い聞かせ隣のカウンターで他のエールフランスの職員に聴けば、「いやいやまだ間に合う、ゲートに向かって急いで行って」と私に告げる。乗継チケットがないのにゲートに行ってどうなるのかと思ったのだが指示に従いゲートに向かったところ、当然のことながらチケット提示を求められ、再びカウンターに追い返される羽目になった。

再びエールフランスカウンターに戻ると、エールフランス社員が全員帰宅して誰もいないのがすごい。なんとかエールフランスの制服を着ている職員を見つけて事情説明を説明すると、嫌々ながらもパソコンで状況を調べてくれて、そこで真相が明らかになった。

「あー、これはオーバーブッキングだからあなたにチケットをあげられなかったのだ。明日の便に振り替えるから、明日同じ時間に来てほしい。他の航空会社で早く行く便は満席だ。はい、これがホテルのバウチャー」とのことである。

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