「ロジカルな人」の企画が面白みに欠ける理由 「プライベートの思考法」こそ仕事に生かそう
ロジックが正しいことよりも大事なこととは
「優秀なコンサルタントはいきなりフレームワークを持ち出さない」
いきなり左脳的に分析を始めたり、プレゼンテーションをしたりするのはあまりお勧めできないと私は考えている。20年以上、コンサルティングの仕事をしている中で、ロジックは文句のつけようのないくらい完璧な提案でも、クライアントが採用しなかった事例をいくつも見てきたからだ。駆け出しのコンサルタントだった頃、自分の所属していたチームでも、そうした目にあったことがある。
ロジックが正しいことよりも大事なことは、人を動かすことなのである。そして、人を動かすのは、「やりたい」「面白そう」「やらないとまずいな」といった気持ち、感情である。
ビジネスでは「データを基に、理詰めでやれ」と言われるが、「思いつき」「感覚・感情」も大いに生かしたほうがよいと考えている。日常生活では何か行動を起こすときに、ほとんど勘や思いつきといった右脳発想から考え始めて、後から左脳的、つまりロジカルな整合性をとるようにするのがほとんどのはずだ。このやり方をビジネスに生かさない手はないと思う。
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