自称「怨念系編集者」の本がバカ売れする理由 ネガティブだからこそ作れる本がある

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「ただ、企画書を通すときや著者さんにお願いするときに『世の中こうだから』っていう言い方をすることはあるものの、私自身が『社会に投げかけたい』ことは一切ないんです。自分の快、不快がすべてだったりするというか。

私みたいな存在が『社会を変えたい』って、絶対うそじゃないですか。だから、自分の細々とした楽しみや悩みを、同じような考えを持った人たちに届けたい。それだけなんです」

次はモチベーションの本を作りたい

気がつけば、「売れない編集者」だった大坂さん自身も、編集者としてのステップを上り、かつての不満が満たされている状態にあるといえる。となると、モチベーションを保つのが難しいようにも思えるが……。

「よくわかりますね……。それは、本当にそうなんです。ある程度部数出ちゃったし、『もうこんなものかな』という段階ではあるので、どうやってモチベーションを保つかというのが課題です。だから、次はモチベーションの本を作りたいなと思っています(笑)」

大坂さんは、これまで得意ジャンルがないことを、長らく会社から指摘されていたという。専門分野がある編集者は、読者の顔も見えているという強みがある。

しかし、大坂さんは「飽きっぽくて、さらに飽きると仕事ができなくなる」ことでさまざまなジャンルを手がけるようになり、そこから自分の編集者としての1つの正解を見つけた。

「自分は悩みや鬱憤の専門家、『怨念系の編集者』なのかもしれないと、最近は思えるようになりました。この先、『それが得意ジャンルだ』って胸を張って言えるようになれたら。そう思っています」

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