使い回しのパスワードが使われているときは、直接ここからパスワードを変更することができる。「!」の表示されているサービスを開くと、「Webサイトのパスワードを変更」というリンクが表示される。その下には、パスワードの使い回しが安全でないことや、パスワードを使い回しているサービスの件数も書かれているため、危ないと思ったら、変更しておくといいだろう。
「Webサイトのパスワードを変更」をタップすると、該当するサイトが開く。ただし、このリンクをタップして開くのは各サービスのトップページのみ。パスワード変更の画面に直接飛べるわけではないため、実際に変更するには少々手間がかかる。
試しにここでは懐かしのmixiのパスワードを変更してみたが、「WebサイトとAppのパスワード」をタップしたあと、トップページからログインして、設定画面を開き、パスワードの変更をする必要があった。mixiの場合は比較的シンプルだったが、サービスによっては、パスワードの変更画面がより深い階層にあって、わかりにくいこともありそうだ。
このような手間をかけないためにも、パスワードを使い回すのはやめておいたほうがいい。先に紹介したパスワードの自動生成機能を使うなどして、突破されにくい強力なパスワードを、サービスごとに設定しておくようにしたい。
3.煩わしい「追跡型広告」をシャットアウト
あるショッピングサイトで買おうかどうか検討していたものを検索したら、その広告がほかのサイトでもずっと表示され続けたという経験はないだろうか。この広告は、ユーザーの興味関心に基づき配信されているもの。「検索した=興味がある」と見なされ、サイトをまたがって広告が表示されているというわけだ。
ただ、悩んだ結果、買うのをやめたものが延々と表示され続けるのは邪魔なうえに、複数のサイトでそれが表示されるのは、個人情報が漏れているようで気持ちが悪い。こうした広告は「追跡型広告」と呼ばれるが、iPhoneでは、ここに対しても制限をかけることができる。
設定は、「設定」の「Safari」で行う。ここの「プライバシーとセキュリティ」にある「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにすると、追跡型の広告をシャットアウトすることが可能になる。この項目は標準でオンになっているが、サイトによっては、複数のサービスをまたがる場合に一部の機能が利用できないこともあり、オフにするのを推奨している会社もある。
代表例がポイントサイト。マイルやポイントなどを得るために、特定のサイトを経由してからショッピングサイトにアクセスするといったことがある。
このようなサービスは、まさにサイトを越えてトラッキングしているからこそ成り立つもので、この項目がオンになっていると、正常にポイントがつかず、トラブルになるおそれもある。オフにするのは、プライバシーとトレードオフになるため、状況に応じて設定を変更するようにしたい。
また、アップル自身もApp Storeなどで広告を配信しているが、ここに対する制限をかけることも可能だ。設定は、「設定」にある「プライバシー」の下段にある「広告」で行う。ここで、「追跡型広告を制限」にチェックをつけると、興味や関心に基づいた広告が表示されないようになる。
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