巨大IT企業として、グーグル、アマゾン、フェイスブックとともに「GAFA」とくくられがちなアップルだが、ことプライバシーに関しては、他社と一線を画す方針を打ち出している。同社では、プライバシーを基本的人権と定義したうえで、iPhoneなどの端末から取得する個人情報を最小限に抑えようとしている。また、意図せず個人情報が流出しないよう、セキュリティーに関する機能も充実させている。
例えば、複雑なパスワードを自動生成してくれる機能はその1つ。パスワード使い回しを警告する機能も搭載されている。また、ウェブ上での個人情報追跡をブロックするため、標準ブラウザーのSafariにはさまざまなプライバシー対策が用意されている。
一方で、ガチガチにプライバシー対策をすると、思わぬトラブルを招くこともある。情報流出のリスクも抑えつつ、利便性を向上させるため、ここで紹介する裏技はぜひ覚えておきたい。
1.パスワードを自動生成してくれる便利な機能
ウェブサービスにログインする際にはIDとパスワードが求められるのが一般的だが、数が多くなってくると管理が面倒になる。SNSやネット通販、オンラインバンキング、さらには各種ニュースサイトなど、ネットに生活を依存すればするほど、必要となるIDとパスワードが多くなり、ついついIDやパスワードを使い回してしまう人もいるはずだ。
ただ、これは周知のとおり、リスクが非常に高い。万が一、どこかのサービスからIDやパスワードが漏れたとき、ほかのサービスにも不正にログインされてしまうおそれが高まるからだ。
一方で、総当たりで突破しづらいパスワードを作ろうとすると、文字の組み合わせが複雑になり、入力がしづらいうえに、当のユーザーである自分自身が忘れてしまうケースもある。このようなときは、パスワードを自動で作成する機能を活用するのがいいだろう。
iPhoneにはこの機能が備わっており、Safariでウェブサービスにアクセスしたときはもちろん、アプリ内でパスワードを作ろうとしたときも、強度の高いものを画面上で推薦してくれる。
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