そして、本格的に花粉症が始まると、目の症状に続いて、鼻の症状が現れます。
My nose is running. (鼻水が出ている)
sneezeは「くしゃみをする」という意味です。花粉症の季節だけ「一時的によく出る」という意味で現在進行形を使っています。また、My nose is running. のrunというのは「走る」という意味ではなく、「水が出る」という意味を表しています。「鼻が走っている」という意味ではないので、どこかで見たり聞いたりしてもビックリしないでくださいね。
このrunは、The water is running. (水が出ている)のように、蛇口から水が出ている様子を描写するときにも使うことができます。この動詞をrunnyという形にすると、形容詞になり「水が出るような」という意味になります。noseを修飾して
と言っても「鼻水が出る」という意味で使うことができます。そして、大量に鼻水が出てくると、だんだん鼻がつまってきます。そのときには
I have a blocked nose. (鼻がつまっている)
と言いましょう。
日本ではなんとなく人前で鼻をかむのははばかられる傾向がありますが、アメリカでは鼻をすすることのほうが嫌がられる傾向があるのは、皆さんご存じですか。
逆に人前で鼻をかむことには、それほど抵抗がないようです。なんなら食事の席でかむ人も……。どちらのほうがいいという問題はありませんが、アメリカ人の前で鼻をすすっていると、相手が不快に感じるかもしれないことは知っておくといいと思います。Excuse me! (失礼!)といって、思い切りかんでしまいましょう。
hay fever 「枯草熱」と呼ばれる理由
英語で「花粉症にかかっている」と言うときの表現としてよく使われる
ですが、hayというのは「干し草」のこと。つまり、hay feverを直訳すると「枯草熱」となります。どうして「花粉症」にこのような名前がついてしまったのでしょうか。干し草と花粉に、いったいどのようなつながりがあると思いますか。
この呼び名が誕生したのは19世紀のイギリス。1819年、イギリスの内科医ジョン・ボストックが、幼少の頃から悩まされていた謎の病気(これが「花粉症」だったのですが)についての論文を発表しました。それまでにも、おそらく花粉症にかかっていた人はいたのでしょうが、当時「花粉症」は、一般的に病気として認知はされていなかったようです。
その後、この謎の期間限定で生じる症状が一種の病気として認知されるようになっていくと、ちまたでは「干し草の匂いが、この病気の原因なのだ!」という噂が広まったそうです。とくに、牧場で働く労働者の間で「夏風邪」のような症状が見られたので、そんな噂が出回ったのだとか。こうして「花粉症」はhay fever 「枯草熱」と呼ばれるようになったそうです。
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