若手が敬遠する「50代後半社員」の独善的な言動 昔の武勇伝やヤンチャ話なんて聞きたくない

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そして「老害感」があるのが、かつてエラかったOBのBさんだ。突然「おーい、近くを通りかかったぞ!」などと言いながらやってきては、仕事中の若者が一斉に席を立ち上がってお辞儀をする中、「ヨッ!」なんて手を上げながらあいさつをする。かつて最も身近だった部下を相手に喫茶店なんかに行って1時間ほど帰ってこない。

現役バリバリの元部下からすれば「いやぁ~、忙しいのになぁ……。Bさんにも困ったよ。毎月1回はやってくるからなァ……」とぼやきの対象になっている。

「過去の武勇伝」は聞きたくない

「Bさん」はもはや老害になっていることに気づいていないのだ。退職後、新たな生活が固まった時点で古巣に報告にくるのはいいだろう。ただし、1回が限度だ。そのときは皆から歓迎してもらえるかもしれないが、それ以後の歓迎はない。

あとは、プロ野球のキャンプの映像では、大物OBがあれこれ指導をしている様を見ることができる。「もっと打つには走り込みが必要だ! 私らの頃はね、練習が終わってもね、グラウンドを50周したものだよ!」「先発ピッチャーはね、完投してナンボなんだよ! 100球で交代なんてもってのほかだ!」なんて言いそうな、近代野球とはかけ離れた精神論を振りかざす大物OBがいるが、正直選手も、現場のコーチも困っていることだろう。

ここまで「老害になるタイプ」「老害にならないタイプ」を見てきたが、「ある程度のポジションを取った人」が老害になるのだと、これまで出会ってきた人々からは類推できる。その人は過去の威光や自分流のやり方が今でも通用すると思い、若者に親切心から教えてあげている。だが、若者からすれば、「古臭いんだよ!」と言いたくなることだろう。しかしながら、かつての重鎮なのでそんなことは言えない。結局は陰口を叩くにとどまる。

人間というものは、自分と同世代の人間と最も付き合いやすい。そこを考えると、20~30歳も年齢の離れたよく知らないオッサンが突然やってきて武勇伝を話したり、指導を始めたりしたら、たまったものではないだろう。

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