「人の役に立つ事」は人生最高の喜びの一つだ 「ポジティブな考え」は必ず人の心に響く

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病の重度にもよりますが、私の知る統合失調症の人たちは、頭脳明晰で純粋な人も多く、あなたに重なります。その分、真実を見抜く目に曇りがなく、その意見にハッとさせられることしばしばです。世にスレていない純粋な心故かと思っています。

人に感謝されることでなずな様の喜びが増し、ますますなずな様もさまざまな問題について深く考えるようになり、自分自身も成長できるという好循環が期待できます。

当相談室での私がまさにそうですので、確信をもって申し上げています。

感謝された人が1人でも、または一期一会でも、それは人生の大きな贈り物と思えるほどです。

大きな病を持つ人は、自分のことで精いっぱいのはずなのに、あなたは人とつながり、自分の考えを発信し、感謝された喜びを大切にしておられるところがすばらしいと思いました。

多くのメディアで紹介されているダウン症の天才書家、金澤翔子さんと重なります。

彼女のお母様が「他人への迷惑」だけを考えて翔子さんを育てておられたなら、あの天真爛漫な人柄や天才と言われる「書」は世に出ることなく、多くの人に感動を与えることはありませんでした。

できないことを数えて引っ込み思案になるより、つらい闘病体験を持つなずな様ならではの感性を生かし、誰かを勇気づけられる言葉が発信できたら、すばらしいですね。

反論されてもひるまない勇気を持とう

読書で得られた知識を披露して、「机上の空論」と言われたことがあるそうですね。でも、ひるむことはありません。あなたはそう思ったけど、相手はそう思わなかった、ただそれだけのことです。

書物で知るさまざまな知識や人の哀しみ、そこで得られた感動がなければ、自分の人生は、どんなに味気ない人生だっただろうと、私はときどき想像します。

ですから書物から得た知識や感動を語れない関係など、想像できません。

なずな様も「机上の空論」と言われるのを恐れず、どんどん読書で見聞を広め、意見や感想を述べるのに臆病にならないほうがよいです。本について語り合える人がいるのは、人生の大きな財産ですよ。

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