また、掃除の仕方にも中国式があるらしい。モップで床を拭く時に、ゴミを除かずモップをこすりつけるから、逆に汚れが拡散してしまう。
実は、昔は社会主義国家に行くと、どこの空港も同じ臭いがした。社会主義国家は、塩素系の同じ消毒薬を使うから、行くと、「懐かしい社会主義国家の臭い」がしたものだ。いったん規格が決定すると、社会主義というものは、改善しにくいシステムなのか、なぜか社会インフラは、改善が進みにくいように見える。
いや、単にインフラ整備の問題ではあるまい。トイレをきれいに使い、維持するには、経済面だけでなく、「一定の文化的な意識」が必要なのかもしれない。
国民全体の意識の底上げが達成しない限り、トイレはきれいにはならないと思うが、言い過ぎだろうか?(日本の公衆トイレも昔は汚かった)
中国人の公衆道徳、または公徳心が充分でないという話は、世界的に有名で、外国人からもよく聞かされる。公衆の面前で痰を吐いたり、大きな声で喋るとか、待っている列に平気で割り込むとか、ゴミを散らかしても掃除しないなどである。
そんな中でも、特に「中国のトイレは汚い」という話は、中国に行ったことのある外国人からよく聞く風評だ。いまや上海も北京も、主要都市は驚くばかりの繁栄ぶりで、一流ホテルなどのトイレは、基本的には問題ない。ところが発展した大都市でも、一歩中に入ればやはり、トイレの水準はお世辞にもきれいとはいえないのだ。
その理由は、単に中国が発展途上国で成熟社会ではないから、なのだろうか。一方、日本人は異常なほどきれい好きである。ウォシュレットやアクアクリーン、消臭センサーなどの新製品が目白押しで、間違いなく世界一の清潔感あふれる社会になった。
だからこそ、東洋の同胞として、中国の汚さが気になるのだ。残念ながら、日本に旅行に来る中国人も「困ったちゃん」が少なくない。私は京都人なので、旅館関係者の知人も多いのだが、ウォシュレットの使い方がわからない中国人が多い。
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