最新版「大学ランキング」トップ300 東大8連覇、就職に強い東海大や千葉工大など躍進

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就職に強い理系大学が健闘

これらの指標を総合し、1位となったのは東京大学。8年連続となる不動の1位だ。科研費と上場企業役員数が、ほかの大学に比べて圧倒的に多い。教員1人当たり学生数も少なく高得点を牽引している。なお、就職率と志願者数増減率は平均を下回っており、課題を残す。

2位は京都大学。教員1人当たり学生数と就職率、志願者数増減率は東大より高得点だが、そのほかは東大をそれぞれやや下回る水準だ。3位に入ったのは慶応義塾大学で私大トップ。東大を上回る上場企業役員数と主要企業就職率が光っている。

4位と5位は昨年と入れ替わる形に。大阪大学の教育研究充実度や就職率が上昇した。トヨタ自動車グループへの就職が多い豊田工業大学は経常利益率が悪化した。

6位は早稲田大学だ。慶応大に比べ、上場企業役員数や主要企業就職率が低い。志願者数は慶応ほど減ってはいない。7位から12位までは国立大学が並ぶ。

10位の九州大学は昨年の15位からジャンプアップ。教育研究充実度と科研費が増えた。志願者数増減率もプラスに転じた。16位の東海大学も順位を大きく上げている。就職率や主要企業就職率が上昇し、上場企業役員数も増えた。志願者数も大幅にアップした。

医科系大学も上位に多い。13位の順天堂大学、16位の自治医科大学、24位の北里大学などだ。教育研究充実度に病院経費が含まれていることや、教員1人当たり学生数が少ないことが高順位につながっている。自治医大は教員1人に学生1人という比率だ。

公立大学で順位が最も高かったのは18位の高知工科大学だ。教育力の3指標がいずれも改善した。就職率、主要企業就職率ともに大きく向上している。志願者数増減率は昨年より落ちたものの高水準。13年度は460人の募集に対し、5倍超となる2335人が志願している。

技術科学系大学も健闘した。22位の長岡技術科学大学は昨年より16ランク上昇、26位の豊橋技術科学大学は21ランク上がった。主要企業向けを含めた就職率の上昇が効いている。それを受けてか、志願者数増減率も改善している。

同様の理由で、25位の千葉工業大学、40位の名古屋工業大学などの工業系大学も順位が大きく上昇している。就職に有利な理系大学の活躍が目立つ。

昨年105位から今年30位に大きく順位を上げたのは青森中央学院大学。1998年開学の新しい大学で、日本唯一の経営法学部を持つ単科私大だ。就職率が95%超と大きく改善したことで順位が上がった。次ページ以降では、総合順位1位から300位までのランキングを掲載する。

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