「スーパーカブC125」、妥協なき造り込みの裏側

求めたのはカブとしての「伝統」と「進化」

Honda Super Cub C125と試乗する筆者(撮影:尾形文繁)
スーパーカブの初代モデルであるC100はホンダの創業者である本田宗一郎氏と藤澤武夫氏の指揮のもと開発が行われ、1958年に誕生した。2017年には世界累計生産台数1億台を達成。2018年9月に発売した「Super Cub C125」は初代C100から続く伝統をベースに進化したグローバルモデルとしてホンダは展開している。
実際に試乗した筆者(ホンダ「スーパーカブC125」乗ればわかる進化)がスーパーカブC125の開発責任者である本田技術研究所 二輪R&Dセンターの勝田淳平氏と松本安弘氏にインタビューを行った。

スーパカブC125のコンセプト

――今回、スーパーカブC125の発売に至る経緯から教えてください。

60年という節目ではあったのですが、初代C100という本田宗一郎さんの時代のスーパーカブは、ビジネスユースというイメージだけでなく、パーソナルコミューターとしての存在でもあったんです。

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個人で楽しんでいただくという醍醐味がある中で、開発メンバーがみんなでカブに乗ってみて改めて良さを感じていた中、今だからできるカブの新しい味付けができないかという話になりました。

そこから「承継」と「進化」という2つのキーワードをもとにC125の開発に至りました。

カブというと、業務用や途上国での利用などをイメージするかもしれません。日常の普段使いで使っていただける、先進国でも使えるような十分な性能のあるカブを展開することで、この素晴らしさをグローバルに発信していきたいという思いがあります。

今回は埼玉県朝霞にある本田技術研究所 二輪R&Dセンターを訪問(東洋経済オンライン編集部撮影)

2017年に累計生産台数が1億台を突破、C100を原点に60周年を迎えたカブではありましたが、もともとは本田宗一郎さんが奥さんのために、普段の生活で便利なようにという思いがあって開発した物です。

モーターサイクルとしてのカブという位置づけだけではなく、パーソナルコミューターとしてのカブという原点に立ち返って、今だからこそできる承継と進化をしようと。

そしてカブに乗ったことのない、あまりよく知らない人たち、または仕事でしか乗ることがないカブを、一般的な街乗りとして使ってほしいというコンセプトです。

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