鈴鹿F1日本GPを彩る伝説マシン走行の舞台裏

30回記念大会では往年のドライバーが操る

2017年10月8日に開催された昨年のF1日本グランプリ決勝。今年も熱戦が期待される(写真:田村翔/アフロスポーツ)

今週末、30回目の鈴鹿「F1日本グランプリ」が開催される。今シーズンも多くのドラマがあり、年間21戦中17戦目の鈴鹿での記念大会には、期待せずにはいられない。

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思い起こせばバブル全盛時代1987年秋、10年ぶりのF1日本グランプリが鈴鹿で開催されたことで、多くのモータースポーツファンとともに、日本国内にF1ブームが沸き起こった。

もちろん、その年の開幕戦からフジテレビによる全戦生放送というテレビのパワーも大きく働いていた。

そして何より、大きな話題だったのは日本人初のフルタイムF1ドライバー中嶋悟氏の参戦だろう。国内外で十分すぎるほどの活躍をし、34歳、早くはない年齢でのF1デビューとなった。

ホンダと中嶋悟にも熱狂したあの時代

そしてもう1つの話題はホンダというメーカーの参戦だ。1960年代からF1に参戦していたホンダは1968年を最後に活動をいったん休止したものの、1983年の夏にエンジンメーカーとして新しいターボチャージ(過給機)時代のF1に戻ってきた。すでにホンダエンジン開発を担っていた中嶋氏の愛車となるマシンも、ホンダエンジン搭載のロータスホンダとなったわけだ。

中嶋氏とホンダ……つまり、われわれが最も感情移入しやすい組み合わせが目の前にあったと言える。当時、レースが開催される週末夜21時のレーススタート時にテレビの前でくぎ付けとなっていたのは筆者だけではあるまい。クルマ好きだけにとどまらない、最高峰エンターテインメントとしてわれわれは声援を送ったものだ。

さて今回、週末のF1日本グランプリ鈴鹿でのデモンストレーション走行を行うホンダ・コレクションホール所蔵の懐かしいマシンを9月28日ツインリンクもてぎ・南コースにて実走行テストしてきたのでリポートさせていただく。

このデモンストレーション走行は過去29回大会でインパクトを残したマシンおよびゲストが集結して開催期間中にサーキット上で行われるものだ。

Lotus 100T(1988)を実走行テストする筆者(写真:Honda)

キャメルカラーは中嶋選手のF1参戦2年目1988年の愛車「ロータス・ホンダ100T」。ターボチャージャー時代最後のマシンは同じホンダエンジンを搭載し熟成を極めるマクラーレンの圧倒的な強さにかなわぬシーズンを迎えることとなるが、セナvs.プロストのマクラーレンドライバーによるチームメートバトルとともにキャメルカラーのロータスホンダへの思いも果てることがない。

1500cc水冷V型6気筒80度バンクのエンジンにツインターボを装着、最大出力は685ps(馬力)/12300rpmというスペックをロータスのシャーシに搭載している。

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