卒業間際で決まる「かけこみ内定」逆転シナリオ

応募からわずか1週間で内定を得た学生も

いずれにせよ、就職したいという確かな意志が本人にあれば、残された日数は少ないとはいえ、まだ4月入社に間に合う可能性はある。前述の就職内定状況調査では、2月1日時点で91.2%だった就職率が、4月1日には98.0%と、7ポイント近くアップしている。就職希望者を30~40万人程度と仮定すれば、卒業までの2カ月で2~3万人がかけこみで内定を獲得しているのだ。

求人もある。就職情報サイトには、まだまだ多くの企業が採用情報を掲載し、エントリーを受け付けている。「マイナビ2019」を検索してみても、ソフトウエア、情報処理、福祉サービス、陸運、生命保険、外食・レストラン、アミューズメント、リース・レンタル、設備工事、印刷・印刷関連、商社、教育といった幅広い業種の掲載が出ている。

さらに採用情報を細かく見ていくと、一般的な説明会というより、「選考直結の説明会」や、そのものずばり「選考会」として予約を受け付けているケースが多い。この時期に至っては、4月入社に間に合わせるためには、どれだけスピーディーに選考を進めて結果を出せるかどうかが大切なのだろう。

しかし、就職情報サイトの利用には注意が必要だ。マイナビを例に言うと、2019年卒向けのサービスは3月20日ですべて終了する。ほかの就職情報サイトも中旬から20日前後で終了するケースが多いようなので、必要に応じて企業の連絡先などは控えておいたほうがいい。

選考直結の説明会も多い

そういった意味では、就活生にとって、いちばん頼りになるのはやはり自分が通う大学のキャリアセンターだろう。大学に寄せられるのは、明確にその大学の学生を採用したいという求人情報だ。加えて、キャリアセンターの職員がどんな企業の求人があって、どんな学生を採用したいと考えているのか、選考のスケジュールがどうなっているかまで、細かく状況を把握している。そのうえで、学生1人ひとりの要望をできるだけかなえられるように情報のすり合わせをしてくれるので心強い。

だからこそ注意すべきこともある。前出のキャリアセンター職員は、「内定がない学生の状況は、1人ひとり全然違う。まずは自分の状況を包み隠さず伝えてほしい」と言う。そもそも就活をやっていたのかどうか、やっていても結果的にうまくいかなかったのか、どこでつまずいたかなど、的確なアドバイスを得るためには細かく状況を把握することが不可欠だと言う。

おすすめの民間サービスもある。新卒紹介サービスだ。ある新卒紹介会社のキャリアアドバイザーに聞いたところ、企業の求人案件は昨年比で1.5倍に増えているという。それだけ企業の採用難は深刻だということだろう。

学部学科に関係なく販売系、営業系の職種は求人が豊富で、理系だとシステムエンジニア、施工監理、製造系などの職種も求人が多いと言う。「大学4年生の採用は、3月末ぎりぎりまで継続している。この時期は説明会後にすぐ面接というスタイルが多く、担当者が会社の説明をしながら応募者の意思を確認し、採用担当者がOKなら、すぐに最終面接に進むことも少なくない。先日も、1週間で内定が決まった学生がいた」と説明してくれた。

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