新元号の名前に安倍首相の「安」が入らない根拠

来月発表される「新元号」の意外すぎる事実

1:国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること
2:漢字2字であること
3:書きやすいこと
4:読みやすいこと
5:これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
6:俗用されているものでないこと

どれも納得がいく。今回も同様だろう。すると、「安●」「●安」という元号案があっても、不思議はない。

大手新聞社がやらかした「光文事件」

大正から昭和になるときの、有名な「光文事件」をご存知の方も多いだろう。当時、東京日日新聞(毎日新聞の前身)が、「新元号は光文!」と号外を出してスクープした。しかしこれは誤報だった。「光文とスクープされたので、昭和に差し替えた」といううわさもあるが、どうやらそれは正しくない。

『元号って何だ? 今日から話せる247回の改元舞台裏』 (小学館新書)書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

元号を決めるときにはいくつかの候補案がある。このときの最終案が、第一候補「昭和」、参考「元化」「同和」だった。ここに「光文」はない。しかし、最終案になる前の候補には(立成、定業、光文、章明、協中、神化)もあった。ここの「光文」が漏れた。だから「光文スクープ」に関係なく、もともとの第一候補「昭和」になっただけ、という。

さらに裏読みをすると、実際は差し替えだったが、それを否定するためにこういうストーリーを作ったのかもしれない。真実はわからない。が、ハッキリわかるのは、「先に報道された漢字は、採用されない」ということだ。

ということはつまり、今回、世間が「安倍首相の『安』が入る!」と声高に叫べば叫ぶほど、(もし候補にあったとしても)「安」は採用されにくくなるわけだ。もちろん、安倍首相に関係深い文字が元号になる可能性も低い。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • フランスから日本を語る
  • iPhoneの裏技
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT