2月上旬、日産自動車がメディアを対象とした雪上試乗会を開催した。コンパクトカー「ノート」やミニバン「セレナ」でのe-POWERや、電気自動車「リーフ」を雪道で試乗することで、電動パワートレーンの一側面を体感することが狙いだ。
雪上試乗会における2つの目的
こうしたメディア向け雪上試乗会は各自動車メーカーによって過去から行われてきた恒例行事といえるもので、試乗場所も占有エリア、つまりクローズドコースで開催されることが多かった。それが昨今では事情が変わりつつあり、クローズドコースだけでなく雪上における一般道での試乗を組み合わせる場合が増えてきた。
クローズドコースでは安全を確保したうえで、そのクルマが持つ雪上走行性能を存分に理解するために行い、一般道では厳しい路面状況や気象状況のなかでどれだけ安全に、そして快適に目的地にたどり着けるかどうかを確認するために行う。
そのうえで今回、日産では雪上試乗会の目的を2つに定めた。1つ目が「電動駆動車」の雪上性能を体感すること。電気自動車のリーフに加えて、日産がe-POWERと呼ぶ電動駆動車(メカニズム上の分類はシリーズ式ハイブリッド車)は、駆動力を100%モーターが担うことから「走行特性は滑らかで低速域から力強い」と、リーフ、そしてノートやセレナのe-POWERオーナーからは定評がある。一方で、それが雪上ではどういった評価になるのかメディアとしては疑問が残る……。ということで、ここが体感ポイントになった。
2つ目が「電動駆動/内燃機関駆動、駆動方式の違い」を雪上で体感すること。世界を代表するスポーツカー「GT-R」では4WD(4輪駆動)を。また、同じくスポーツカーである「フェアレディZ」ではFR(後輪駆動)を、それぞれ内燃機関駆動車として駆動方式の違いを体感。また2車と同じコースを電気自動車でFF(前輪駆動)のリーフやe-POWERのノートでも走らせ挙動変化を体感した。
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