「結婚ではなく、結婚式がしたいんじゃないだろうか」
「公務員夫婦って、はたから見ると経済的には勝ち組でしょうね。でも、結婚生活は真逆でした。元妻は典型的なモラハラ妻だったんです。まさか、自分がこんなドラマみたいな話の当事者になるとは思ってもいませんでしたね。結婚生活は8年間でしたが、僕にとっては空白の8年でした。もう二度と結婚したいとは思いません」
某中核都市で地方公務員として働く皆川実さん(仮名・47歳)は、そう言ってうなだれた。実さんは穏やかなタイプの男性で、39歳で結婚して、46歳で結婚生活に終止符を打った。
8歳年下の元妻の玲子さん(仮名)とは、職場の飲み会で知り合い、付き合い始めた。
「結婚することになったのは、元妻が勝手に式場の予約をしてきたからなんです。それでいつの間にか、元妻の親に会う日程を決められていました。周りから固められていった感じです。とにかく元妻は、結婚式への入れ込みが半端なかった。この人、結婚がしたいんじゃなくて、結婚式がしたいんじゃないだろうかって、途中から思い始めました」
しかし、年齢的に実さんも結婚を考えていたこともあり、結婚はそういうものだと自分で自分を納得させて、半ば玲子さんの迫力に押される形で結婚した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら