老舗鉄道雑誌「ネットで過去号読み放題」の狙い 「鉄道ファン図書館」毎月1年分、5年かけ公開

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縮小

その結果、モニター画面が大きいパソコンユーザーの場合、モニターサイズによるものの、実際の誌面サイズと同等以上でも見られるようにできた。タブレット端末でも同様だ。スマートフォンの場合はもともとの画面が小さいため表示は小さくなってしまうが、2本の指で拡大・縮小するピンチイン・ピンチアウトに対応することで、希望する部分を任意の大きさに拡大して見られる。

月刊「鉄道ファン」600号までの総索引はすべて収録している(画像:鉄道ファン図書館)

ある程度バックナンバーがそろってくると、読みたい内容がどの号にあるかを知りたくなる。当初、全号の目次を収録して検索できるようにしたものの、任意の語で検索しても引っかかりにくいことがわかった。

そこで、急きょ「交友社 鉄道図書館」から月刊『鉄道ファン』のバックナンバーに掲載されている「総索引」を前倒しで収録した。これで、2011年4月号までの索引はすべてオンラインで調べられるようになるとともに、各語句が検索でもヒットするようになった。ただし、検索結果の表示についてはまだ改善の余地があり「交友社 鉄道図書館」の検索レベルに達していないというのが正直なところだ。

コーヒー1杯程度の課金で

人気の高い「国鉄車両配置表」は「交友社 鉄道図書館」から順次移植を進めている(画像:鉄道ファン図書館)

これらと並行して「交友社 鉄道図書館」で人気のある書籍である「国鉄車両配置表」も順次移植している。今のところ、同書の最も古い号である1968年から1969年、1970年までと、国鉄として最後の号である1986年が公開済となっている。

グランドオープンから間もなく半年となる「鉄道ファン図書館」だが、まだまだ改良の余地はあり、毎月の収録を続けるとともに、利用環境の改善を図っていこうとしているところだ。

毎月のバックナンバー電子化費用に加えてサーバー費用なども必要なため、文化事業といえども無料にはできなかったが、課金は月額360円+税というコーヒー1杯程度に抑えられている。いにしえの鉄道を思い出したり、過去の鉄道について調べたりするのに役立てていただきたい。

伊藤 博康 鉄道フォーラム代表

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いとう ひろやす / Hiroyasu Ito

1958年愛知県生まれ。大学卒業後に10年間のサラリーマン生活を経て、パソコン通信NIFTY-Serveで鉄道フォーラムの運営をするために脱サラ。1998年に(有)鉄道フォーラムを立ち上げて代表取締役に就任。2007年にニフティ(株)がフォーラムサービスから撤退したため、独自サーバを立ち上げて鉄道フォーラムのサービスを継続中。鉄道写真の撮影や執筆なども行う。

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