ヘタれない人が寝る前3分間実行していること その日の記憶を肯定する作業とは何か

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何か解決したいことがあると、それを四六時中考えている。どうしても成し遂げたいことがあると、寝ても覚めてもどうすれば実現できるかを考えている。そうしているうちに、あるときパッとひらめいた! あなたはこんな経験はないですか? これは寝ている間でも、私たちの潜在意識は働いていて、解決する方法や実現する方法を考えてくれているからです。

特に、「こうなりたい」「あんなふうになっていたい」ということをイメージし、言葉にしていると、潜在意識は実現の方法を考えてくれるのです。こんなすばらしい潜在意識をうまく活用できるといいですよね。

一日中否定的な思い出だけでも塗り変えられる

実は、脳は寝た瞬間にその日一日を再生します。もし、その日一日を否定的な思いで過ごしていて、寝る前まで引きずってしまうと、脳は睡眠中にその否定的な思いをつくる原因となった出来事も含めて何度も反復してしまい、マイナスのイメージトレーニングをしていることと同じになってしまいます。

また、一日中肯定的な思いになる出来事ばかりだったとしても、寝る前に否定的な思いになる出来事があると、マイナスのイメージトレーニングをしていることになるのです。

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逆に、一日中否定的な思いになる出来事ばかりだったとしても、寝る前に肯定的な思いをつくってしまえば、脳は最後を記憶するため、肯定的な記憶データとして記憶してくれるのです。

つまり、「一日をどのような思い、感情で終わるか」が夢や目標を実現するためにとっても重要になるのです。脳は一日の最後を強く記憶します。そして寝る前に思っていたこと、感じていたことを寝ている間に繰り返してくれるのです。

このことから、イメージトレーニングに最適なタイミングは“寝る前”だということがわかります。布団に入ってから寝付くまでの時間で、イメージトレーニングを行えば、最も効果的に潜在意識に記憶させることができるのです。

この「脳のゴールデンタイム」に実現イメージを描くのです。一日3分のイメージタイムをとりましょう。この繰り返しが将来の自分をつくっていくでしょう。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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