就活で蔓延する「早期内定囲い込み」の手口 企業の安易な囲い込みは離職を増やすだけだ

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ただ、本当に特別待遇であればいいのですが、実際は特別待遇でもなんでもなく、その方法がその会社の通常の採用手法になっている場合があるので、特別という言葉に浮かれて、その後の就職活動を止めたりするのは、少々危険な選択です。

囲い込みの例2 「豪華おもてなし」

早々に内定を出した後、定期的に社員との食事会を行い、安心感と恩を与えることで入社を確実にさせるケースです。特徴的なのは、いくつかの食事会の会場に、普段学生が来ることのないような豪華な場所を選び、「選ばれた人材である感」を押し出す点です。食事会で出てくる社員は、社内でも優秀な人だったり、容姿端麗だったりと、学生が憧れる要素を持つ選抜された社員です。

ただ、入社後そこで話した社員たちと一緒に働ける保証はなく、連れていってもらった豪華な場所についても、入社後も連れて行ってもらえるような機会があるとは限りません。

入社後、そうした優秀な社員にも普段から会って話すことができ、豪華な食事会にも、お祝いなどでときおり連れて行ってくれる企業ならば安心ですが、入社前だけ美味しいところを見せる会社だと、そのギャップに耐えられなくなるかもしれません。

自分が入社しようと思う会社の等身大がどの程度なのか、理解することができれば、ギャップリスクは減らすことができると思います。その会社が、等身大を見せているかどうかは気にしてほしいところです。

容姿端麗な内定女子をリクルーター役にする例も

囲い込みの例3 「早期内定者をリクルーターにして呼び水に」

先に内定を得た学生に、自社の新卒採用の手伝いをしてもらい、その学生にほかの優秀な学生を誘う役割を担わせる会社があります。なぜこの会社に決めたのかを語らせることで、まだ入社するかどうか迷っている学生側への入社動機を高めると同時に、その人自身の入社動機を高める効果が狙えます。

この手法について、意図的に容姿端麗な女子学生に早期内定を出し、その女子学生に、「私たちと一緒に頑張ろうよ!」と、これから選考に向かう優秀な男子学生たちを口説かせるということをやっている会社が実際にあると聞いています。

女性とあまり接点のない理系優秀男子や、上昇志向や競争心が高い男子学生を、これで結構引っ張れるという話を聞いて、複雑な気持ちになりました。この手法の賛否については読者にお任せします。

囲い込みの例4 「内定後のインターンで就活意欲をそぐ」

内定後インターンシップという名目で、有給で働かせ、他社への就活の時間をなくさせてしまう会社もあります。いってみれば入社前アルバイトのようなものです。

その目的が、学生本人にその会社や仕事の適性を考えてもらうことや、早期戦力化を期待するものならまだいいですが、単純に他社に行かせないための囲い込みを目的にしているというケースも少なくありません。

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