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「奇跡の靴」をつくった徳武産業の感動的な話 車いすに乗った青年がこぼした涙の理由

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  • 佐藤 和夫 人を大切にする経営学会 常任理事
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ケアシューズ「あゆみ」の開発は今も続いています。新商品の開発チームはよりよい商品を求めて開発の手をゆるめていません。

『神様がくれたピンクの靴』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「お年をめした方の足は、年齢とともに変化していきます。今、足にちょうどいいからといって、来年も再来年もちょうどいい靴とは限りません。私たちは3年後、5年後まで考えた靴をつくり続けていかなければいけないのです」

開発チームのある社員の言葉です。

普通の靴と違いお年寄りが履く靴ですから、軽くて柔らかくて、それでいて、足にぴったりフィットする履き心地でなければなりません。

靴の素材に最適な生地やパーツを探し歩き、デザインを研究しました。

こうしてできあがったのが「ダブルマジック」という商品です。足の甲を覆う部分(アッパー)の開口部が大きく開くことで、足を簡単に靴の中に入れることができ、さらに面ファスナーでベルトの締めぐあいが調整できるので、足にむくみや腫れがあっても、状態に応じて自在にフィットさせることができます。

この商品は「あゆみシリーズ」の主力商品となり、大ヒットとなりました。

開発を続けていくことが徳武産業の使命

ほかにも、かがみこんだり、手を使わなくても、さっと履けるようした靴、かかとの部分が開いて装具にも対応できる靴など、お年寄り、障がいのある方のそれぞれに合わせたさまざまな靴が開発されてきました。中には採算ギリギリの靴もありますが、十河さんたちは、徳武産業の靴を求めているお客様がいる限り、求められる靴を適正価格でつくっていきたいと考えています。

お客様の「ありがとう」に応え続けて、徳武産業は2017年、創立60周年を迎えました。

十河さんたちは、この先、50年後、100年後も、もっとたくさんの「ありがとう」をいただくために、ずっと開発を続けていくことが自分たちの使命だと思っています。

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