40~60代が感じる「介護・終末期」への不安 早めに考えて、準備しておくことが重要だ
これまで自分の介護を受けたい場所・終末期を迎えたい場所についてどのように考えているかをみてきましたが、親の終末期に関する意向について、親と相談をしている人はどのくらいいるのでしょうか。
存命中の親がいる50~64歳の男女に、親が終末期を迎えたい場所や延命治療について、親と相談したことがあるかをたずねました。終末期の場所、延命治療の両方またはいずれかについてすでに相談した人の割合は、男性では50代前半13.2%・60代前半23.7%、女性では50代前半23.9%・60代前半32.4%と、年齢が上がるにつれて親と相談した人の割合が高くなっており、また女性のほうが男性より高いことがわかります。
相談の予定なしは男性で5割弱
一方、親が終末期を迎えたい場所と延命治療について「両方相談の予定なし」の割合は、男性で5割弱、女性で3割強~4割弱となっています。
超高齢社会を迎え、自分が認知症になることへの不安を感じる人の割合は高く、配偶者がいない場合には認知症になった際に介護をしてもらいたい相手がいない・わからない人が多いのが現状です。また、終末期や延命治療について親と相談していない人も多いことがわかりました。
ただ、高齢になると脳血管疾患や骨折・転倒などから突然、介護状態になることも多く、また誰もがいずれは終末期を迎えます。ひとりで生きていく選択をした人や、家族とは疎遠になっている人はもちろんのこと、家族のいる人も、自分の介護や終末期の身のふり方について、早めに考えて準備しておくことが必要かもしれません。
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