40~60代が感じる「介護・終末期」への不安 早めに考えて、準備しておくことが重要だ
認知症になることへの不安を感じている人は多いですが、それでは認知症になった時に自分の介護をいったい誰に期待しているのでしょうか。40~64歳の男女に、自分が認知症になった場合、家族・親族のうちで誰が自分を介護してくれると思うかをたずねたところ、既婚者では、男女ともに「配偶者」が最も高くなっています(子どもがいる既婚男性65.3%・既婚女性50.3%、子どもがいない既婚男性72.5%・既婚女性64.2%)。
子どもの有無にかかわらず、男性のほうが女性より「配偶者」からの介護を期待する割合が高く、女性では、子どもがいない場合(64.2%)のほうが子どものいる場合(50.3%)よりも「配偶者」を頼りにしている傾向が高くなっています。
女性のほうが子どもに介護を期待する
また、子どもがいる既婚者では「娘」(男性19.0%・女性26.7%)、「息子」(男性12.9%・女性16.5%)が続き、女性のほうが男性より子ども(特に娘)に介護を期待する人の割合が高くなっています。
一方、既婚者でも、自分を介護してくれる人が「誰もいない」が1割弱~2割弱、「わからない」が2割弱~3割弱となっています。さらに未婚者や離別者などでは「誰もいない」の割合が最も高く、未婚の男性56.9%・女性54.3%、離別者などの男性47.3%・女性32.5%となっています。そして、男女ともに「わからない」が約3割で続きます。
未婚者や離別者などは、自分を介護してくれる家族・親族について、具体的なイメージを持っていないことがわかります。