センター試験直前に「避けるべき」3つのこと 追い込みで長時間の勉強はしてはいけない

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体と違い、頭がオーバーワークになっていることは、なかなか気づきにくいものですので、脳をしっかりと休ませてピーキングしてあげることが必要なのです。

詰め込みのわなを避けるには、意識して普段の勉強量よりも少ない勉強量に調整することです。直前期は不安になっていますので、必要以上に勉強してしまいがちですが、軽い運動をするなり、ちょっとした散歩に出るなりして、意識して脳を勉強から遠ざける時間を持つようにしましょう。

3つ目は、食事のわな

最後はとてもシンプルです。普段と違う食べ物を食べるのはNGです。受験生にとっても親にとっても、緊張が高まるのが直前期です。そんなときに験を担ごうという趣旨で、カツ丼や昆布など、ベタな験担ぎの食事を摂る人もいます。しかし、これは地味に危険です。

最悪なシナリオは本番で「体調が悪くなること」です。どんなに頭のいい人であっても、40度の熱がある状態であれば普段の実力は発揮できません。

普段食べ慣れないものを食べることで、胃腸がびっくりし、お腹を壊したり、場合によっては熱が出たりします。そんな体調を壊すリスクをおかしてまで得られるのは、験だけです。明らかにリスクとリターンのバランスが悪いでしょう。

「You are what you eat」という英語のことわざがありますが、その日本語訳は「健康は食べ物で決まる」です。食事による体調への影響を軽視してはいけません。食事のわなを避けるには、普段と同じようなものを食べること、これに尽きます。

普段から自宅で食事しているのであれば、試験前も自宅で同じような食事を作ること。親が力んでカツ丼を食べさせに外食するのは、自己満足以外の何物でもないと肝に銘じましょう。

「さぁ試験だ、気合入れるぞ」というモードでこうした3つのわなにはまってしまい、結果として合格できず親子ともども他山の石となってしまう人は毎年出るものです。親子でこれらのわなを理解し、避けることで、一丸となって合格をつかみ取ってください。新元号で最初の大学生、最高にいい響きじゃないですか。

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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