岩政大樹の死闘の記憶、2011年アジアカップ 日本代表を変えたのは「本田世代」だった

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その本田らが日本代表から去り、2019年アジアカップに挑むのはさらに若い世代だ。

中心になるのは大迫勇也(ドイツ・ブレーメン)や柴崎岳(スペイン・ヘタフェ)らロシアワールドカップ16強戦士だが、ロシアさえも知らない中島翔哉(ポルトガル・ポルティモネンセ)、南野拓実(オーストリア・ザルツブルク)、堂安律(オランダ・フローニンゲン)らが攻撃の軸を担う。彼らの世界基準は一層高いところにあると岩政は指摘する。

2011年のアジアカップの時に似ている

「柴崎岳の世代くらいから次のスタンダードに入っている感じはします。本田たちが駆け上がっているところを彼らは育成年代で見ているんで『ビッグクラブに入るのがすごい』ではなくて『入るのが当たり前』くらいの意識レベルにある気がする。

岩政 大樹(いわまさ だいき)/元日本代表サッカー選手。1982年山口県生まれ。東京学芸大学卒業後、2004年鹿島アントラーズ入団。2014年タイのEECテロ・サーサナ、2015年ファジアーノ岡山、2017年東京ユナイテッドを経て2018年現役引退。2009年10月に日本代表デビュー、2011年アジアカップ優勝メンバー。国際Aマッチ8試合出場(撮影:今 祥雄)

行けるかいけないかは別として、そういう基準でやっているのは頼もしいですね。

今回のアジアカップは2011年の時に似ている。

あの時は南アフリカで活躍した本田や長友たち若手がアグレッシブなサッカーで優勝を導いたけれど、今の若手にも勢いがある。

ロシアでアグレッシブなサッカーをやった後のアジアカップなので、次のステージ行ける期待は大きいし、楽しみですよね」

日本はトルクメニスタン、オマーン、ウズベキスタンと1次リーグを戦う。そこで勝ち上がれば、2015年大会王者・オーストラリアや永遠のライバル・韓国らとの対戦が待っている。そこで8年前を彷彿させる粘り強さとタフさを示し、結果を出していくことを代表OBの岩政も強く願っている。

(文中敬称略)

元川 悦子 サッカージャーナリスト

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もとかわ えつこ / Etsuko Motokawa

1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、1994年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。著書に『U-22』(小学館)、『初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅』『「いじらない」育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(ともにNHK出版)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)ほか。

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